2017年2月3日金曜日

ミツバチ産業科学研究会 ノゼマ病判定会

本日、ミツバチ産業科学研究会 ノゼマ病判定講習会に参加しています。
アピ・ミツバチ課はノゼマ病予防委員として参画させていただいているため、
講習会に先立ちまして委員での事前講習を京都産業大学・高橋准教授と
養蜂学研究室の生徒さん達にご指導いただきました。 
判定に使用するのは倍率40~1000の光学顕微鏡です。かっこよいですね。
価格は15万円ぐらいといのことです。
 
京都産業大学・高橋先生の指導の下、
講習会に先立ち、まずは対策委員へのレクチャーが始まりました。
 
真剣にレクチャーを受ける委員の面々。
 
死蜂の胸部と腹部を切断。
ノゼマの微胞子虫は腹部にいるので、腹部を判定に使用します。
 
ミツバチ1匹につき5mlの蒸留水でハンドミキサーやすり鉢で粉砕します。
ノゼマは巣箱すべてのミツバチに感染するわけではないので、
10~20匹ぐらいのサンプルがあるとベスト。
とりあえず、ノゼマ病サンプルのスライドグラスを顕微鏡で観察したところで、
本番の講習会の時間となりました。
 
さあ、いよいよノゼマ病判定講習会の始まりです。
学生さんや委員から顕微鏡の使い方からレクチャーが始まります。
いつになくみなさん真剣です。



講師は養蜂学研究室の近野さんです。
ノゼマ寄生の判定方法の確立を研究されているそうで、
ノゼマ寄生が疑われるミツバチのサンプル提供をお願いされていました。
みなさまご協力してあげてください。


さて、肝心のノゼマの微胞子虫ですが、
顕微鏡の接眼レンズからスマホで写真を撮ってみました。
とりあえず、クリックして写真を拡大してください。
サークルの中のいかにもな「枝状の物」や
「茶色い芋虫みたいな物」はノゼマではありません。
そのまわりの楕円状のたくさんの小さなつぶつぶがノゼマです。
わかりますか?



ノゼマ病判定にはヘギイタダニやフソ病のようにわかりやすい目安があまりありません。
また、今回の講習のように専門の知識や機材も必要となってきます。
その中でこれだけ多くの養蜂家のみなさんがノゼマ病に関心、
危機感を持って講習会に臨んでおり、
ミツバチ産業科学研究会でもノゼマ病対策を大きな位置付けにおいております。
今後のノゼマ病対策にアピも微力ながらも貢献できるよう活動していきたいと思います。













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