2026年8月7日金曜日

今年も、もうすぐ「あいつ」がやってくる…🐝(オオスズメバチ)

こんにちは、丹羽です。


朝礼中、まるで偵察をするかのように目の前を横切る大きな影。

「あっ、もうそんな時期か

毎年この季節になると姿を現す、ミツバチの天敵 オオスズメバチ です。

暑い日が続く中、養蜂作業だけでも大変なのに。すべての群を毎日細かく見回るのは難しいという方も多いのではないでしょうか。

そんな時に活躍するのが、スズメバチ防除用具です。

 

構造はこんな感じ

 ミツバチ課の養蜂雑記: スズメバチ防除器 【中年の門番】 

中年の門番7の中

最近では、巣箱をコンテナや台の上に設置して管理されている養蜂家の方も増えています。

その場合は、コンテナや台との間にできる隙間へ板を入れておくことをおすすめします。隙間があるとオオスズメバチが入り込んで身を隠したり、ミツバチが不要な場所へ入り込んだりする原因になることがあります。

 

ちょっとしたひと手間ですが、防除対策の効果を高めるポイントの一つです。


巣門前に設置するだけのシンプルな構造

・オオスズメバチの侵入を防ぎながら、ミツバチは普段どおり出入りできます。

・ 7枚箱用・10枚箱用の2種類をご用意しています。

 

価格商品名(2026年8月6日現在の価格)

  中年の門番7(6枚箱)、中年の門番King(10枚箱)

    価格 18,700円(税込)/1セット(10枚箱)


大切な群を守るために

近年はミツバチヘギイタダニの影響もあり、1群1群が非常に貴重な存在です。

 「全部の群に設置したいけれど、時間も手も足りない」

そんな現場の声もよくわかる。

だからこそ、まずは種蜂や採蜜の主力群など、大切な群だけでも防除用具を設置してみませんか?

オオスズメバチの襲撃は、「来てから」では手遅れになることもあります。

今年も大切なミツバチを守るため、早めの備えをおすすめします。

あなたのミツバチを守るための一歩が、今年の被害を大きく減らす事を願っております🙏




2026年7月13日月曜日

ひまわりが満開に!ミツバチたちのレストランになりました!

 こんにちは、丹羽です。


ミツバチ課の養蜂雑記: 種が入った名刺をいただきました!

あれから大切に育ててきたひまわりが、ついに大きく花を咲かせました。

開花が始まると、予想以上にたくさんのミツバチたちが集まってきてくれました。

多い時には一輪の花に20匹ほどのミツバチが訪れ、花粉や蜜を一生懸命に集めています。


近くでその様子を眺めていると、ひまわりについて新たな発見もありました。

 


普段は一つの大きな花だと思っていましたが、実は中心部分には小さな花がびっしりと集まっており、その一つひとつの花をミツバチが丁寧に訪れていました。


この小さな花一つひとつが受粉することで、私たちがよく知る「ひまわりの種」ができていきます。身近な花でも、じっくり観察してみると新しい発見があるものですね。

ひまわりを育ててみると、その美しさだけでなく、多くのミツバチが集まる蜜源・花粉源植物としての魅力も改めて感じることができました。

 

「来年はひまわり畑を見たい!」と思った方は、新たに種を購入して育ててみるのもおすすめです。夏には元気に咲くひまわりが、きっとミツバチたちをたくさん呼んでくれることでしょう。

 

一枚の名刺から始まったひまわりが、育てる楽しさや観察する面白さ、そしてミツバチとのつながりまで教えてくれました。

 

このような素敵なアイテムで楽しませてくださった株式会社サカタのタネ様、本当にありがとうございました。


2026年6月24日水曜日

花粉交配用ハナアブ/クィーンフライ,ゴールドフライ 「アブ=刺す」は間違い? 口の構造で分かるハナアブと危険なアブの違い

 こんにちは、丹羽です。


最近、農業分野で交配用昆虫としてハナアブが注目されているのをご存知でしょうか?

近年、施設園芸の受粉を支える新たな交配資材として、クイーンフライ(和名:ナミハナアブ)、ゴールドフライ(和名:トウガネホシアブ)というハナアブ商品を販売するようになりました。

「アブ」と聞くと、刺されて痛い危険な虫というイメージを持つ方が多いと思います。

ですが実は、見た目が似ているだけで、まったく刺さないどころか人に無害なアブも存在します。

その違いを分けるポイントは二つ

・口の構造

・科(分類)の違い

この記事では、ハナアブと刺すアブの違いを分かりやすく解説します。

 

【結論】ハナアブは刺さない理由

 

ハナアブ(ハナアブ科)

・針を持っていない

・攻撃性がない

・皮膚を傷つける構造がない

 

つまり

・刺すことも

・噛むことも

できません。


決定的な違い「口の構造」

ハナアブ(ハナアブ科)

                                    ※クイーンフライ/ナミハナアブ.口

・スポンジ状の口

・なめ取る・吸う構造

・柔らかい

 

花の蜜専用

 

刺すアブ(アブ科)

     https://imomushiunti.blogspot.com/2020/08/blog-post_29.html

                 ブログ名:いもむしうんちは雨の音
             記事:2020/8/29吸血アブの大顎はギザ歯の包丁
              ※刺すアブになります。

・刃物のような口

・皮膚を切る

・硬く鋭い

 

血を吸うための構造

 

 

決定的な違い「科(分類)」

・ハナアブハナアブ科(Syrphidae

・刺すアブアブ科(Tabanidae

この分類の違いが、

口の構造や行動の違いにそのままつながっています。

 

なぜアブは血を吸うのか(ここ重要)


ここ、よく誤解されますが

アブは食事として血を飲んでいるわけではありません。

主な理由は

産卵のための栄養補給です。

 

具体的にいうと

・メスのアブは卵を作るために大量のタンパク質が必要

・花の蜜だけではタンパク質が足りない

・そのため、動物の血から栄養を補う

つまり

血=卵を作るための材料

 

アブの重要ポイント

・吸血するのは主にメス

・オスは基本的に花の蜜だけで生きる

 

ここもあまり知られていない違いです。

 

 

行動の違いで見分ける

ハナアブ(ハナアブ科)

・花に集まる

・空中で止まる(ホバリング)

・人に興味なし

 

刺すアブ(アブ科)

・人や動物に寄ってくる

・しつこい

・周りを飛び回る

 

まとめ

「アブ=危険」という認識は正確ではありません。

・ハナアブ科吸う口無害

・アブ科切る口吸血あり

違いはシンプルで、口の構造と生きる目的の違いです。

 

日本には数百種類ものアブの仲間が生息しています。その中でもハナアブ類は400種以上がしられており、一方で人や動物を吸血するアブは、ウシアブやヤマトアブなどの数10種程度です。私たちが「アブ」と聞いて思い浮かべる刺すアブは、実はアブの仲間全体から見ると少数派の存在なのです。

アブはすべて危険ではなく、種類によって性質は大きく異なります。

この違いを知ることで、無駄に怖がる必要はなくなるはずです。


また、農家さんが少しでも安全に安心して活用できるよう、

刺さない交配昆虫としてハナアブの導入を検討するのも一つの選択肢ではないでしょうか。

なお、取り扱っているハナアブにも種類があり、見た目や特性が異なります。

詳しくはこちらの記事でも解説していますのでチェックしてみてください。

https://api-beeblog.blogspot.com/2026/02/blog-post.html


2026年5月22日金曜日

厄介な植物メリケントキンソウについて(注意)

 こんにちは、丹羽です。


養蜂場のグランドカバープランツ気にされてますでしょうか。

今回は、家の庭で厄介な植物を見つけましたので紹介しようと思います。


春先から初夏にかけて、道端や空き地などで見かける「メリケントキンソウ」。

一見すると小さな雑草ですが、実は非常に厄介な植物です。


 メリケントキンソウについて

 キク科に属する一年草

 南アメリカ原産、主にアルゼンチンやウルグアイ周辺の温暖な地域に分布

「メリケントキンソウ」

この植物の特徴は、鋭いトゲのある種子です。

乾燥すると地面に落ち、踏んだ際に棘が刺さり、非常に強い痛みを伴います。

靴越しでも刺さることがあり、気づかずに踏んでしまうとケガにつながる恐れがあります。

特に問題なのが、

              人やペットへのケガ

              作業現場への侵入

              知らぬ間に種子を運んでしまうこと

ミツバチとの関係

メリケントキンソウは、ミツバチに有効的な蜜源植物ではないと思います。

レンゲやクローバーのようにな‘‘ごちそう‘‘ではなく、あまり人気のない植物です。


強い繁殖力によって種子は、靴・作業着・車両などに付着しやすく、養蜂場内へ持ち込まれるリスクがあります。

侵入すると管理が難しくなる恐れがあります。


地面を覆うように広がる性質から、グランドカバーとして魅力的に見える側面もありますが、種子の棘による危険性が非常に高く、安全面を考えると注意が必要な植物です。


2026年5月8日金曜日

種が入った名刺をいただきました!

こんにちは、丹羽です。

 

アピの交配用ミツバチを取り扱ってくれている種苗会社のトップ企業、

株式会社サカタのタネ様(https://www.sakataseed.co.jp/)の展示会にてアピスタッフが

とてもユニークで素敵なものをいただきましたので紹介いたします。

それはひまわり種が入った名刺です。


紙の名刺は数多くありますが、この名刺は“役目を終えたあと”が本番。

単なる連絡先の交換にとどまらず、自然とのつながりまで生まれる、そんな特別な名刺でした。

アイデアとしても非常に魅力的で、受け取った側の記憶にも強く残りますね。

 

ミツバチにとっても嬉しい「蜜源植物」

今回の名刺に込められていたのは、ひまわりの種。

ひまわりは、見た目の華やかさだけでなく、ミツバチにとって重要な蜜源・花粉源植物のひとつです。

 

開花は主に夏。

大きな花を広げ、多くのミツバチを引き寄せます。

 

夏場は地域や環境によっては蜜源が少なくなる時期でもあるため、

こうした植物が増えることは、ミツバチにとってとてもありがたいことです。

 


夏に向けて、大きく育っておくれ!

せっかくいただいたこの特別な名刺。

しっかりと土に植えて育てていきたいと思います。

夏には大きな花を咲かせて、たくさんのミツバチを呼んでくれたら嬉しいですね。

 太陽に向かってまっすぐ伸びるひまわりのように

元気に大きく育っておくれ!もうミツバチ来てる(^o^)


2026年4月17日金曜日

ミツバチに与える花粉の適正量とは?

 こんにちは、丹羽です。


少し時期は遅くなりましたが、最近読んだ内容の中で実務的に役立つ「代用花粉の給餌目安」について整理しました。

― 群勢と栄養要求から考える給餌の目安

はじめに

ミツバチの群を安定して成長させるためには、「花粉(タンパク質源)」の管理が欠かせません。

特に自然花粉が不足する時期には、代用花粉の給餌が群勢の維持・拡大に直結します。

一方で現場では、

「どのくらい与えればいいのか分からない」

という声も多く、感覚に頼ってしまいがちです。

本記事では、近年のミツバチ栄養研究(2020年代の論文・レビュー)を参考にしつつ、

実務で使いやすい形に整理した給餌目安を紹介します。


ミツバチにとっての花粉の役割

花粉は主に以下の役割を持ちます。

・幼虫の発育(最重要)

・女王蜂の産卵維持

・若齢蜂の体形成

※糖(蜂蜜・砂糖)は主にエネルギー源として使われます

 つまり

花粉=体を作る材料

糖=活動エネルギー

という役割分担になります。

 

成虫と幼虫で異なる必要量

ミツバチは成虫、幼虫では必要量が大きく異なります。

 

成虫

・約35mg/日(花粉)


幼虫

・約125180mg


重要ポイント

幼虫が増えると消費量が一気に跳ね上がる

本記事の計算条件

現場で使いやすくするため、以下の条件で統一しています。

・巣板1枚あたり

 成虫:約2,000

 幼虫:約1,000

・成虫:4mg/日 × 6日分

・幼虫:125mg/匹(総必要量)

 

給餌量の基本式(6日分)

 

給餌量(g)

=(成虫数×0.024)+(幼虫数×0.125)

 これは約6日分の給餌量です

 

巣板1枚あたりの目安(最重要)

結論だけ知りたい方向け

→巣板1枚あたり:約170g6日分)


群勢別の給餌目安(6日分)

巣板枚数          給餌量

23枚           約340510g

46枚           約6801020g

710枚          約11901700g

 

蜂喜膏(500g)の使い方目安

6日間隔で給餌する場合

群の大きさ         目安

3枚群          500gでちょうど

46枚群          500gでは不足(追加必要)

7枚以上          1kg以上推奨

 

 ポイント

・小群:1パックでOK

・中群以上:分割 or 追加

 

給餌間隔の考え方

・約57日に1回チェック

理由

・消費速度のバラつきが大きい

・過剰給餌によるロス防止

実践のコツ

① 糖とのバランス

・花粉 体を作る

・糖 活動エネルギー

両方揃って初めて増勢

 

② 自然花粉との調整

・花が少ない 多め

・花が多い 減らす or 停止

帰巣蜂の花粉団子を見るのが最も確実

 

よくある失敗

・自然花粉を見ずに給餌

・与えっぱなし

・幼虫量を考慮しない

 

まとめ

・幼虫が増えると花粉需要は急増

・今の給餌が約3週間後の群勢を決める

あくまで目安のため

環境・気温・群の状態を必ず確認してください

 

最後に

代用花粉は「補助」ではなく、

群勢をコントロールするツールです。

群ごとの違いを観察しながら調整することが重要です。


もし、「どの花粉を使えばいいか悩んでいる」

という方がいれば、

実際に使用している花粉の販売も行っていますので、よければチェックしてみてください!

https://api-beeblog.blogspot.com/2023/12/blog-post_39.html


2026年4月10日金曜日

「桜=見るだけ」はもったいない?実は蜂蜜になる春の主役🌸“Cherry Blossoms Aren’t Just for Viewing—They Can Become Honey Too”

 こんにちは、丹羽です。


現場の桜が満開でしたので、今回は桜についてお話したいと思います。

「桜って、蜂蜜になるの知ってましたか?」

多くの人が“見るもの”として楽しんでいる桜ですが、ミツバチにとっては春の重要な蜜源のひとつです。

満開の桜の下では、静かに、でも確実にミツバチたちが蜜を集めています。

そんな桜が、今年も現場で満開を迎えました。

一面に広がる淡いピンク。

ただ眺めるだけでも十分に美しい景色です。

 


今年は、蜜源増殖とシンボルツリーも兼ねてさらに桜の木(種類:ソメイヨシノ)を植えました。

今はまだ小さな木ですが、これが数年後、大きく育ち、満開の花を咲かせる。

そこにミツバチが集まり、やがて蜜源として実りになる。

この1本には、「未来を仕込む」という意味が込められているように感じます。

 

ミツバチは、1回の採蜜で大量の蜜を集めるわけではありません。

一つひとつの花から、少しずつ、確実に積み重ねていきます。

その積み重ねが、やがて蜂蜜という“形ある成果”になります。

目の前の景色も、日々の仕事も、見方ひとつで価値が変わる。

今年の桜は、そんなことを改めて気づかせてくれました。

そして植えた桜が、いつか満開になり、蜂蜜として実りになる日を楽しみにしています。