2025年3月27日木曜日

蜂場で暮らす樹木の定期健診

あと数日で入社2年目になる、ミツバチ課の体力担当 松﨑です。

だんだん暖かくなり、春の足音が近づいてきました!

最近は虫たちも楽しそうに、はしゃいでいる姿をよく見かけます^^

 

さて、私たちの蜂場にはいくつかの樹木が暮らしています。

その樹木たちですが、ここ数年は剪定などのメンテナンスをしていませんでした。

「このままでは落下木でけがをするかもしれない!」との危機感から今回、業者さんに

頼んで蜂場の樹木たちを整えてもらいました。

 


Before 

 





After 

 


 

こんなにきれいになりました!

アハ体操みたいですが、きちんと綺麗になっていますよ!

 

作業に際して打ち取った枝がこちらです。


てんこ盛りの枝が落下木になる危険性をはらんでいました(恐ろしい…)

これからは定期的にメンテナンスを行っていきたいと思います!

 

【おまけ】

枯死木/枯死枝の見分け方は

     新芽・枝葉がついていない(枝が枯死)

     根元にキノコが生えている(樹木自体が枯死)

等でわかるそうです。

2025年3月3日月曜日

2025年度 ミツバチ供養祭

 お初お目にかかります、入社1年目 ミツバチ課 体力担当の松﨑と申します。

だんだん暖かくなり、梅のつぼみも芽吹いてきました。

満開の梅の花を見られるのが今から楽しみです!


先日、わが養蜂場にてミツバチ供養祭を執り行いました。

日頃よりお世話になっている、ミツバチ達に感謝をこめてお祈りしました。

今年は深刻なミツバチ不足で蜂も人間も大変です。

早くミツバチ達が繁栄しやすい環境にもどるといいな、と願っております。








2025年2月12日水曜日

【新商材】ポリカーボネート保温板

 みなさまこんにちは。

ミツバチ課の坂本です。


本日は新商品「ポリカーボネート保温板」のご紹介です。

ポリカーボネート保温板

こちらは「ポリカーボネート」という素材を発砲させて板を作り、

それを切り抜いて制作した保温板です。

ポリカーボネートは住宅建材や駐車場の屋根、機動隊の使う透明な盾などに

使われている頑健な素材です。

硬くて丈夫なため、強力なアゴを持つシロアリでも齧ることができません。

もちろんミツバチが齧って穴をあけることもありません。


拡大写真

「発泡体」なので、板の中には写真のように空気の泡がたくさん含まれています。

この空気の層が外気からの冷えを遮断し、ミツバチの熱を外へ逃がしません。


保温板使用例

使い方は一般的な保温板と同じです。

蜂群の巣板の両端に、はさみ込むような形で挿入します。


気になるのは断熱性能ですね。

そこで製造メーカー様によりJISA 9 521 の試験方法に基づいて、

熱伝導率を測定していただきました。

比較するのはアピの既存のカタログ商品、

発泡スチロールをベニヤで覆ったタイプの保温板です。

厚みはほぼ同じです。

ベニヤ保温板
断面図


結果は以下の通りで大きな差はありませんが、

わずかにポリカーボネートの方が断熱性が高いという結果でした。

ミラポリカフォームの方がポリカーボネートです

2月になりましたが、今年はまだまだ寒い日が続いています。

春先になって女王蜂が産卵を始め、幼虫や蛹がせっかく育っても、

急な寒の戻りで死んでしまうことがありますので保温はしばらく必要です。


ポリカーボネート保温板にご興味ありましたら、

ぜひ一度お問い合わせください。

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お問い合わせはアピ㈱まで TEL:058-271-3838

アピホームページはコチラ>>https://api-odm.com/bees
WEBカタログ>>https://www.api3838.co.jp/catalog/index.html?pNo=1


2025年2月10日月曜日

Bフライヤ―Ⅱリニューアル

 みなさまこんにちは。アピ福田です。

今回はビーフライの羽化促進装置「Bフライヤ―Ⅱ」がリニューアルいたしましたので、その紹介をさせていただきます。


それでは見ていただきましょう!進化した姿が、、、こちらです!!


進化前

進化後

いやー。見違えるほどの変化ですねー。より洗練された中身になっています!

、、、え??変わってないじゃないかって?ここですよ!




この白いちーさな装置!!これが新しく追加されました!

こちら”サーモスタット”という装置になります。

こちらの装置、とてもちいさいものですが、その役割はとても大きなものです。


このBフライヤーⅡの役割は、ビーフライの羽化を促進することです。

そのために一番重要な要素は、「適温である25℃を一定に保つ」ということ。

そして、この装置はBフライヤーの中の温度を検知して、25℃より温度が上がりすぎたり、下がりすぎたりしないように自動で電源のオンオフをしてくれるのです!!


これにより、よりビーフライの利用が簡単かつ正確に行えるようになりました。


また、この装置を正確に使っていただくにあたり、1つだけ注意点があります。



Bフライヤーには、上の写真で矢印で示しているヒーター部分で中を温めています。ビーフライの蛹は、このヒーターに直接触れてしまうと、熱でダメージを受けてしまうので、付属の台座の上に新聞紙などを敷いて、その上に置いて羽化させます。

その際、サーモスタットも同様に、上の写真のようにヒーターに直接触れないようにしていただきたいです。

ヒーターに直接触れてしまうと、Bフライヤーの中が25℃に達する前にヒーターから直接熱を検知して、電源が切れてしまいますので、Bフライヤー内の温度が25℃を保つことができなくなってしまいます。
そうなると羽化が遅れ、羽化率の低下や受粉にも影響がでることになりますので、ご注意ください。

BフライヤーⅡの詳しい利用の仕方は、以下のブログに詳しく記載されていますので、併せてご確認ください。

新しい花粉昆虫であるビーフライをより効率的にご利用いただくために、BフライヤーⅡのご利用もご検討いただけると幸いです。

2025年2月6日木曜日

『新商材』枠式隔王籠

今回は、ダニ駆除や採蜜、蜜巣の作成の際に利用可能な新商品を紹介いたします。

「枠式隔王籠」


 本製品は名前の通り、隔王籠が巣枠に近い形になったものです。用途は、ダニ駆除や採蜜、蜜巣作成時に産卵を抑制することができます。また、アイソレーターと似ているところはありますが使用方法は全く別物です(使用方法につきましては本記事の下部に記載しています)。王を隔離する商品には複数ありますがそれらとの違いも本記事では紹介したいと思います。

 アイソレーターは長期間の隔離や隔離をしつつ蜂児を作らせることでダニを誘引し、その巣を廃棄して行う物理的なダニ駆除や箱内の群勢を保ちつつアイソレーター外の巣を蜜巣にするなどといったことができます。しかし、使用する際はアイソレーター内に巣ごと入れるため、入れる枚数以上のスペースが必要になってしまい、場合によっては箱内のスペースが足りなくなってしまう点あります。また、プラスチック王籠などのコンパクトな王籠は取り回しはいいですが、長期間の隔離にはあまり向いていない点があります。本製品はそんな二点のデメリットがメリットになっている商品になります。

 本製品の形は写真の通り、巣枠に近い形になっているため本製品を箱に入れた場合でも巣を扱うときと同じような感覚で使うことができます。サイズも通常の巣枠よりも厚みが少ないため、巣を入れるよりも少ないスペースで隔離することができます。また、本製品の網の隙間は女王蜂のみを隔離できるような間隔になっているので、巣と巣の間に入れても働きバチは問題なく行き来ができ、女王蜂は隔王籠の中を自由に動くことができます。そのため、コンパクトな王籠よりもストレスなく生活ができるので隔離する期間を延ばすことができます。

・上・ホ式巣枠(当社販売商品)/下・巣枠式隔王籠
 

こういった点から「コンパクトな隔王器よりも長く隔離していたい人」や「王を隔離して蜂児を切らしたいが箱内にスペースが少ない」といった方におすすめの商品になります。


【使用方法】

 真ん中のつまみの部分を半時計回しで開け、下の口の部分から女王蜂のみを入れます。入れた後は開けたつまみを閉じるだけで大丈夫です。入れ口は大きくとても入れやすいですが、つまみを開けると分解を止めるためのストッパーが外れるため少し気を付けて取り扱う必要があります。

・つまみを開けた状態

 隔王籠にある網の隙間は働きバチが出入りできるため、巣と巣の間に入れていただいても問題なく生活でき、女王蜂は隔王籠の中を自由に歩き回れるためコンパクトな籠よりもよりストレスフリーに生活することができます。

・実際に入れた様子
※三角コマは付属しておりません

また、隔離期間が終了した際は、隔王籠の下部についている緑の開き扉を開けた状態で端に置いておくだけで、女王蜂が巣板に戻っていってくれます。

・下部の扉を開けた様子

 使用後は女王蜂を入れる際に回したつまみを回し隔王籠を分けることが可能なので内側も外側も容易に洗浄を行うことができます。

・分解した状態

以上、新商材の紹介および使い方についてでした。


2025年1月17日金曜日

【みつばち元気あめ】リニューアルのお知らせ

 こんにちは。坂本です。


毎日寒さが堪えますね。

川島養蜂場でも冷たい北風が吹いています。


さて本日は、「みつばち元気あめ」リニューアルのお知らせです。

         【ミツバチの元気を保つ みつばち元気あめ】の給餌方法


以前のものと使い方は同じですが、

原料が砂糖100%となり、べっ甲飴のような色に変わりました。


原材料・製法が変わったことで、

飴が真っ白く濁り脆くなる再結晶化が起こりづらくなりました。

また吸湿性が高くなったため、開封すると空気中の水分を吸収して表面が溶け、

よりミツバチが食べやすくなっています。


ただ、高い吸湿性により、湿度や温度の高い場所で放置すると

空気中の水分を吸着し続けて液状までとろけてしまいますのでご注意ください。

もちろん液状になってもミツバチが食べるのに問題はありません。


砂糖水や液糖を与えてもなかなか食べてくれない厳冬期にぴったりの商品です。

ぜひ一度お試しください。


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お問い合わせはアピ㈱まで TEL:058-271-3838

アピホームページはコチラ>>https://api-odm.com/bees
WEBカタログ>>https://www.api3838.co.jp/catalog/index.html?pNo=1

2024年12月23日月曜日

新除菌水!!

 

皆様初めまして

はじめてブログをかかせていただきます、入社2年目の福田と申します。

 



今回私の記念すべき初投稿で、満を持して紹介するのが「ハセッパー水」です。

ハセッパー水、化学名称は次亜塩素酸です。

次亜塩素酸は食肉工場、病院の手術室等、厳しい衛生管理の必要とされる場所においても菌の付着、除菌及び感染症対策を目的として使われています。

ハセッパー水は、塩素系の除菌水である次亜塩素酸ソーダを低濃度の希塩酸を高精度に希釈混合しpHを調整したもので、これにより一般的な次亜塩素酸ソーダの約8倍の除菌力があるといわれています。

また次亜塩素酸ソーダに比べ、微酸性に調整することで安全面も向上しています。次亜塩素酸ソーダはもともと水に薄めることで安全に使用できる除菌水なのですが、高濃度で使用すると皮膚や粘膜への刺激性を持ちます。ハセッパー水は高濃度でもそういった刺激性は持たず、目に入ったり、誤飲したりしても害にはなりません。

 

なぜここで除菌水なんか紹介するのか、養蜂に関係があるのか、ここまでこのブログを読んでいただいた方の中には、そういった疑問を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

関係大ありです!!!

 

なんとこの除菌水、ミツバチの病原菌への効果が期待できるのです!!

 

人間と同様、ミツバチの病気も、何らかの菌によって蔓延する事がほとんどです。


以下の表はハセッパー水を扱われている会社の方からいただいたミツバチの病気の原因菌とそれに対するハセッパー水の有用性を示した表になります。見てもらうとわかるように主要なミツバチの病気に有効性が見込めるという紹介がされています。

 


 実際に、今年のアピの現場で、梅雨が始まる3週間前から週2回ハセッパー水を使用した群と使用しない群で、違いを観察しました。

 

使用方法はとても簡単で、100均などで購入できる霧吹きにハセッパー水と水道水を5:5の割合で混ぜ、病気の症状がみられる巣板に数回噴霧するだけです。蜂にかかっても蜂への影響はありません。(冬の時期に使用する際は、ミツバチの体温を奪う危険性があるため注意が必要)




 結果として、一度チョーク病を罹患した群なのにもかかわらず、ハセッパー水を使用した群ではチョーク病の罹患蜂児がみられず、使用していない群では大量の罹患蜂児がみられました。



・ハセッパー水を使用しなかった群




・ハセッパー水を使用した群(もともと罹患群なので蜂児がまばらだが、罹患蜂児はみられなかった)

 

またこの除菌水は、菌や有機物に触れると除菌した後、ただの水になるため、ハチミツなどにも残留のしない、養蜂家の方にとてもお勧めできる商品です。是非一度お試しください。

使用期限は製造日から半年程度となります。また直射日光や高温により、有効成分である次亜塩素酸が緩やかに分解され、除菌効果を発揮しなくなりますので、保管は冷暗所でお願いいたします。

 

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