2022年12月21日水曜日

謎の物質

皆様こんにちは。藪田です。

先日、ふとした謎が解けた瞬間がありましたのでここでこっそりと紹介したいと思います。

12月13日に中部・東海ブロック養蜂成年会に出席させていただいたのですが、その際に玉川大学の佐々木教授のご講演で花粉パンに関するお話がありました。

「花粉パンの上の層にゼラチン状の物質(ハチミツ)が塗ってあることがあり、これは花粉パンをより長期保存するためのものである」

ちょうどタイムリーなことに、別件の資料作成で前日に花粉パンの撮影を行っていて、その時に花粉パンの上にある謎の物質が気になっていました(下の写真がそれ。キラキラ光っている部分)。
この花粉パンが入った巣は冷蔵庫の奥から引っ張り出したものだったので、温度差で水分がにじみ出てきたものなのかなぐらいにしか思っていませんでしたが、まさかこんな画期的な、ちゃんと意味のある物質だったと知って感動しました。

それ以外にも本当に興味深いお話をいろいろと聞けて、日頃お世話になっている方々にもご挨拶ができたりと、あっという間の時間でした。

来年は養蜂産業振興会の講演会が1月~2月にかけてあります。こちらも私は出席する予定です。

今から楽しみで待ち遠しいです。

文章・写真 藪田
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2022年12月9日金曜日

イチゴハウスのミツバチ

 みなさまこんにちは。

ミツバチ課の坂本です。


すっかり冬本番の気候ですね。

今年は11月が暖かかったので、急な寒さがこたえます…。


今週は、イチゴハウスに入れたミツバチの様子を見に行きました。


日が射すとハウス内はとても暖かく、たくさんのミツバチが飛び回っています。


明るい光の中で働くミツバチは、イキイキとして、とても可愛いらしいです。

イチゴの花にたどり着いたミツバチは、

蜜を探して花の根元に口吻を差し入れながら、くるりと一周します。

このときに、オシベの花粉がミツバチの体表面の毛にくっついたり、

ミツバチにくっついていた花粉がメシベに着いて受粉が行われるのです。


受粉された花からは花びらやオシベがはらはらと抜け落ちていき、

真ん中の部分がどんどん大きく膨らんでとがり、イチゴの実となります。


クリスマスまであと少し。

ケーキの上の真っ赤なイチゴが楽しみですね。


2022年11月15日火曜日

ミツバチの口

 皆様こんにちは。

ミツバチ課の坂本です。


朝晩冷え込むようになりましたが、なんだか今年は未だに昼間が暖かいですね。

そのおかげでセイタカアワダチソウなどの花も咲いており、

ミツバチがぶんぶん飛び回ってたくさんの花粉を集めてきているのが見られます。


沖縄から入荷したミツバチに液糖を給餌するときも、群がって吸う姿が可愛らしいです。


ところで皆様は、ミツバチの口を観察したことはありますか?

ミツバチは、アリのようなペンチ状の大あごと、チョウのような液体を採るための

口吻(こうふん)の両方を持っています。


大あごは蜜ろうを捏ねたり、プロポリスを齧ったり、敵に噛みついたり!するとき

に使い、口吻は蜜や水といった液体を集めるときなどに使います。

赤茶色の口吻を伸ばして、液糖を舐めています。

実はこの口吻、液体を「吸う」ストロー状の筒ではありません。

全部で5つの棒状や板状のパーツが集まってできているのです。

普段は全体が折りたたまれて大あごの裏に収納されていますが、

蜜を採るときには伸ばします。

真ん中には中舌という毛だらけの舌が隠れていて、

それを出し入れすることで液を舐めとっているのです。

画面上部のミツバチが舌を出し入れしていますよ。

ミツバチの前に液糖を垂らすと寄ってきて舐めるので、観察できるかもしれません。

機会があれば、見てみてくださいね。


2022年9月1日木曜日

川島養蜂場のプロポリス事情

皆様こんにちは。

藪田です。

プロポリス。名前は聞いたことがある方が多いと思いますが、実際にその現物を見たことがある方は意外と少ないのではないでしょうか?

一口にプロポリスと言っても実はその種類には色々なものがあり、川島養蜂場でも私は2種類のプロポリスを確認しています。

今回はその2種類を紹介していきます。

川島産プロポリス①

2022年9月1日撮影

黒くてねちょねちょしたタイプ。

最も普遍的なタイプです。

このように円盤の窓が全て覆いつくされてしまうこともあるので、箱の掃除の際はかなり大変です。

あまり強くこすってしまうとアミが破損して中から蜂が漏れてしまう原因になってしまうので除去の際は慎重に行っております。

川島産プロポリス②

2022年9月1日撮影

こちらは先程のものと比較してもその質感や色が全く異なります。

非常に硬くパリパリしていて、ねちょねちょ感はありません。

ハイブリッド型

2022年9月1日撮影

ハイブリッドというのはかなり言い過ぎな表現なような気もしますが、このように先程の①と②両方が付けられている群もけっこうありました。

現場で作業している経験上、川島でプロポリスが特に多く付けられる時期は毎年決まっていて、6月と8月下旬~9月上旬です。これはちょうど梅雨や長雨、つまり雨の季節と同じになります。湿気で過酷な状況下の中、巣を守るための何かしらの行動が働いているのかもしれません。

また、興味深いことに、蜂が集めたプロポリスを野外にさらしておくと蜂がどんどん集まってきてそのプロポリスを必死になって集め始めます。プロポリスは匂いが強いので、その匂いにつられて集まってくるようです。

執着するのはプロポリス自体がミツバチにとってもいつでも取れるわけではない貴重な資源だからなのかなとも思ったりしています。
写真のピントの関係でかなりわかりずらいですが、この個体の後脚には集めたプロポリスが少し付いています。

 豆知識 ※花粉を後脚につけて巣に持ち帰った蜂はそのまま自分でその花粉を取り外すことができますが、プロポリスを後脚につけた個体はそれができず(ねちょねちょして取りにくいため)、他の個体に取ってもらうそうです。


参考として、こちらは花粉を後脚につけた個体です。
今回紹介したこれらのプロポリス以外にも、くすんだ緑色でさらにデカくてパリパリしているもの等もあり、沖縄で生産された蜂群にはそのようなものがついていることが良くあります。

(写真準備中...)

これらの違いは集めてくる植物によって変わると思いますが、実際にどの植物から採ってきているのかはまだ見たことがありません。非常に気になっています。

皆様の養蜂場のプロポリスはどんな色でしょうか?



最後にスズメガ界のアイドル、「ベニスズメ」の写真を載せて終わりにしたいと思います。
川島には以前紹介したドクロのスズメガ以外にもこんなピンクの綺麗なスズメガもいます。時々スズメバチ捕殺器にかかっていたりもします。

文章・写真 藪田
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花粉交配専用ミツバチ 新商品登場

 皆様こんにちは。森田です。

この度花粉交配専用ミツバチ『らくらく交配シリーズ』に新しい商品が加わりました。

新しい商品の名前は『メンテナンスフリー』です。

実は以前より『らくらく交配シリーズ』をご利用の皆様から、

 「ミツバチのエサやりが大変である。」

 「うっかりエサやりを忘れてしまう。給餌しなくても良い商品はないか。」

 「農作物の管理が忙しくてミツバチの世話ができない。」

などのお声を頂いていました。

それらのご意見・ご要望にお応えするために『メンテナンスフリー』を発売する運びとなりました。

商品の特徴はその名のとおり、ミツバチへのエサやりメンテナンスが導入後2~3ヶ月は不要であるということです。

その理由は商品出荷時に予めエサがたっぷり入っているためです。

では入っているエサの内容を紹介いたします。

 【エサの内容】

 ・ミツバチ専用キャンディ 1kg入り(特許出願中)

 ・天然花粉パテ 250g×2個入り(従来品の2倍)

 ・蜜巣(糖蜜がたっぷり詰まった巣) 1枚入り

エサたっぷり入ってます

エサを与えなくてもミツバチの活性を維持するには十分な量です。

そして商品規格は

 ・ミツバチ約8000匹入り

 ・女王蜂入り

 ・幼虫約4000匹入り

 ・使用期間 約2ヶ月~6ヶ月間

 ・給餌器(糖液を受ける器)は付属していません。

 ・巣箱サイズ 縦525×横245×高さ330mm

  (らくらく交配シリーズ 8000SP、6000SPと同じ)

販売は2022年9月1日より開始します。

巣箱は従来のらくらく交配シリーズと共通

おなじみとなりましたミツバチーサー


秋から始まるイチゴの花粉交配用として最適な商品です。

自信を持ってお届けしますので是非お試しください。

ではまた。








2022年8月31日水曜日

なるほど!これはエサやり革命です!簡単便利な新商品

 皆様こんにちは。森田です。

今回は花粉交配用ミツバチをご利用の皆様に大変便利な新商品をご紹介いたします。

その名も『らくらく蜜箱』です。

らくらく蜜箱 本体

花粉交配用としてミツバチをご利用頂く際はエサを与えて頂く必要があります。
この新商品『らくらく蜜箱』はそのエサやりの作業負担を軽減するための「なるほど!」なアイデア商品です。

本来ミツバチは巣箱から半径2~3㎞の範囲を飛び回り、様々な花から花蜜と花粉を集めてエサとしています。
ところが圃場、特にビニールハウスでは限られた空間であることや花が少ないことなどからエサが不足しがちです。エサが不足するとミツバチの活性が落ちますし、餓死してしまうこともあります。
それを防ぐためにエサを与えて頂く必要があるのです。

そもそもミツバチのエサには2つあります。①糖液と②花粉です。
糖液はミツバチのエネルギー源になりますし、花粉はタンパク源になります。
花粉交配専用ミツバチ『らくらく交配シリーズ』のエサやりは巣箱の天窓から行う事ができる構造になっています。
糖液は天窓から注ぎ入れ、花粉は天窓の網の上に置くだけです。
現状でも簡単にエサやりが可能なのですが、今回のらくらく蜜箱』は糖液給餌がさらに簡単になります。

使い方はとっても簡単です。キャップを外してポンと置くだです。
あとはミツバチ自身が糖液を吸いに来ます。

キャップを外す

糖液の香りに誘われてミツバチが飛来

置き場所は圃場のどこでも構いません。
巣箱の上に置いても良いですし、あえて巣箱から遠く離して圃場内を飛び回らせて訪花を促進させても良いと思います。
大きさは縦30cm×横20cm×高さ7cm程度ですので場所を取りません。


このダンボール箱の中に糖液が約800g入っています。ミツバチの食欲にもよりますがご使用期間は約1ヶ月程度とお考えください。
中身の糖液が空になったらお取替えください。
ダンボール箱にはのぞき窓がありますので中身の減り具合が確認できます。
また青いプレートにも意味があります。
青色はミツバチが認識しやすい色であると言われていますので圃場に置かれた『らくらく蜜箱』を発見しやすくする効果があります。

キャップを外してポンと置くだけの簡単便利な商品です。
ミツバチを複数箱導入している方はエサやりにかなりのお手間をかけていると思いますので大変オススメです。
またお忙しくてエサやりを忘れてしまう方にもオススメです。

発売されたばかりの新商品です。
是非一度お試しください。

ではまた。



2022年8月26日金曜日

夏の終わり、大雨

皆様こんにちは。

ミツバチ課の坂本です。


道端から、クサギのおしろいの様な甘い香りがしてきました。

草むらからは何種類もの虫の声が聞こえ、たくさんのトンボが風に乗って空を舞っています。

まだまだ暑いものの、すっかり晩夏の空気ですね。 

クサギの花。花は甘い香りですが、葉をちぎるとクサいのでこんな名前です。

こちらはヘクソカズラ。同じく葉や茎がクサ~いためスゴイ名前に…!

小さな茶色いバッタ。ヒナバッタという名前だそうです。


最近は岐阜でも雨が多く、昨日8/25は夕方から凄まじい雷雨でした。

夜には降りやんだので事なきを得ましたが、大雨警戒レベル3が出るほどです。

養蜂場の入り口も水たまりだらけです。

養蜂場のある川島町は両側を川に囲まれていて、その名の通り「川」の中の「島」です。

そのため、大雨や河川の増水は私たちにとってちょっと恐ろしいキーワードなのです。

すぐ横を流れる木曾川。雨の割に今朝はそれほど増水していませんでした。

天気予報によると、まだ来週も雨が続くようです。

どこの地域にも大雨の被害がありませんように。

皆様もどうぞお気を付けください。

堤防から眺める138タワー


2022年8月12日金曜日

発泡スチロール製の巣箱カバーは真夏に使用できるか検証

 皆様こんにちは。森田です。

今回は花粉交配用ミツバチ『らくらく交配シリーズ』の巣箱カバー『ミツバチホーム』を紹介いたします。


『ミツバチホーム』は発泡スチロール製(EPS製)です。
『らくらく交配』巣箱がすっぽり入る構造になっています。

保温性、機能性、使い勝手、品質などの面でレベルが高く巣箱カバーのハイエンドモデルに位置付けられています。

これまでアピでは冬場の防寒対策として『ミツバチホーム』を推奨して参りました。保温性の高い発泡スチロールですので寒さの影響でミツバチの飛びが悪くなることを防ぐためには有効です。




しかし今回は夏の暑い季節における有効性を検証いたしました。

実際に『ミツバチホーム』を使用した場合としなかった場合を比較試験してみました。

大変興味深い結果が得られましたよ。

ご協力頂いたのは製造元であるトーホー工業株式会社様です。

トーホー工業株式会社様は発泡スチロール製品の革新的なメーカーで、ありとあらゆる物を発泡スチロールで製造しています。最近では新型コロナウイルスのワクチン用輸送箱製造で社長の心意気と粋な計らいがメディアに取り上げられていましたのでご存知の方も多いと思います。

【巣箱カバーの必要性】

働き蜂は様々な仕事をしていますが、その中でも子育ては優先順位の高い仕事です。

巣の中にいる子供達(サナギ、幼虫、卵)の成長を促すために一定の温度を保つ努力をしています。

寒くなれば働き蜂は身を寄せ合っておしくらまんじゅうのようにして温度を上げますし、暑くなれば羽をはばたかせて扇風行動したり打ち水をして気化熱で冷やします。

花粉交配用としてミツバチを利用する場合、子育ての仕事が忙しくなると訪花しなくなりますので受粉に影響が出る事もあります。

従って働き蜂の仕事を減らすために人の手で快適な温度を保てるような処置を施してあげると良いでしょう。

例えば寒冷紗などで直射日光を避ける、ある程度風通しの良い場所に置く、農薬などで汚染されていないきれいな水を準備する、などです。

『ミツバチホーム』は発泡スチロールという素材の特性上、昼夜の温度変化の影響を受けにくいとされていますのでその辺りを検証してみました。

【検証方法】

検証方法は至ってシンプル。

ミツバチ入り巣箱を用意し、『ミツバチホーム』に入れて飼育した場合と、入れずに飼育した場合を比較し、巣箱内の温度推移、ミツバチの成虫・蜂児(サナギ・幼虫・卵)の状態、巣箱内の状態をモニタリングしました。

 検証期間:2021年6月3日~9月9日 約3ヶ月間

 検証場所:岐阜県美濃地方 屋外日陰なし 地面に育苗シートを敷いて巣箱を置く

 検体:らくらく交配シリーズの巣箱に入れた同等の内容のミツバチ(成虫約8000匹、蜂児約4000匹入り)を2群用意し、ひとつをミツバチホームに入れ、もうひとつは裸の状態とした。


岐阜県美濃地方の夏は日本でも一位、二位を争う暑い場所です。2021年の夏も暑かったぁ。

そんな過酷な場所に巣箱を設置しての検証となりました。

ミツバチホームに入れた巣箱

ミツバチホームに入れなかった巣箱

【得られたデータ】

●温度推移



折れ線グラフは検証期間の一部を抜粋したものですが、下の表は検証期間約3ヶ月間をとおした最高気温と最低気温を示したものです。

『ミツバチホーム』を使用すると最高気温と最低気温の差が少なく、温度の上昇/低下を抑えることができています。

すなわち巣箱内の温度を一定に保つ効果があると判断いたします。

●ミツバチの状態

検証開始から3ヶ月後の写真です。

ミツバチホーム使用 成虫の数 多

ミツバチホーム使用 蜂児 多

ミツバチホーム未使用 成虫の数 少

ミツバチホーム未使用 蜂児なし

検証を始めた時は共に成虫は8000匹程度、蜂児は4000匹程度いたにも拘らず、3ヶ月が経過すると差は歴然となりました。

『ミツバチホーム』を使用した群はおおよそ成虫5000匹いました。一方で未使用の群はおおよそ成虫1000匹まで減っていました。

また特筆すべき点は蜂児の数です。『ミツバチホーム』を使用した群の方が圧倒的に多いです。

蜂児は次の世代の働き蜂ですので、花粉交配用としての使用期間に大きく差が出る事は間違いありません。

ミツバチの数に差が出た要因として考えられることは女王蜂が休卵しなかったのではないかと推測できます。

女王蜂は毎日卵を産みますが、夏場や冬場は産卵をやめる(休卵)ことがあります。

しかし『ミツバチホーム』を使用することで巣箱内の温度が一定に保たれて暮らしやすい環境であった為に休卵しなかったのではないかと考えます。

●巣箱内の状態

『ミツバチホーム』を使用しなかった巣箱の中には少量の水が溜まっていて湿気が多くカビが発生していました。恐らく雨水が巣箱内に侵入したことによるものと考えられます。

一方で『ミツバチホーム』を使用した巣箱の中には水は溜まっていませんでした。多少湿気はありましたがカビの発生はありませんでした。

また『ミツバチホーム』の中にも水は溜まっていませんでしたので雨よけとしても使用できると確認できました。

【検証結果】

①『ミツバチホーム』を使用することで巣箱内の温度上昇・低下を抑制する効果があると確認できました。これはミツバチが暮らすうえで快適な温度帯を維持することができると言えます。その裏付けとして成虫の数、及び蜂児の数が維持されていました。

②『ミツバチホーム』を使用することで雨避けとしての効果があると確認できました。

【結論】

花粉交配用としてミツバチを使用する場合、受粉を円滑に行ってもらうためにミツバチが快適に暮らせる温度を維持することが重要であり、そのために『ミツバチホーム』を利用することは有効であると言えます。今回の検証で『ミツバチホーム』は年間通してご利用頂けると確認できました。

らくらく交配シリーズをご利用の際は合わせて『ミツバチホーム』をお使い頂くことをお勧めいたします。

『ミツバチホーム』にはらくらく交配巣箱を入れたまま持ち運びできるよう持ち手紐がついていますし、出入口開閉シャッターも装備されていますので使い勝手も良好です。

ハウスの中でも露地でもご使用頂けますので是非ともご検討ください。

ではまた。













2022年8月1日月曜日

皆様お久しぶりです。藪田です。

川島養蜂場の本日の気温です。

連日の猛暑で人間もミツバチも働いた後はへとへとになってしまいますね。その疲労を少しでも和らげるために現場ではこんなことを行っています。

巣箱の置き場所。

猛暑が来る前に予め日陰に巣箱が残るような出荷段取りを組み、最後に残ったものも全て日陰に移動させ夏をしのぎます。日向と日陰では目に見えて蜂の残り方が違いますし、木陰特有の風通しの良さは作業をする人間にも非常に心地よいものとなっています。
次は雑草対策

夏場は管理群が減るので、このように余ったビーボックスを養蜂場内に敷き詰めて草を生えなくしています。
また、こんな感じで防草シートを敷いて同様に雑草対策をしているエリアもあります。

この時期は雑草の生育スピードも速く、刈っても刈ってもまたすぐに生えてくる状態でしたが、これらの手法を導入してから「地面」の管理がとても楽になりました。

そんな暑い中の管理ですが、自然という環境故の楽しみもいろいろあったりします。

それがこちら。
ある日、地面からバレーボールのようなものが生えていました。

サイズ感はこんな感じ。
とにかくデカいです。

これは実は「オニフスベ」というキノコです。
試しに切ってみると中はこんな感じ。スポンジのような質感です。

図鑑やネット情報では食べられるそうなので、この後に別の課の先輩にプレゼントし、調理して食べた感想を聞いてみたところ、総合評価「とてもまずい」とのことでした...

最後に、先週の現場で発見したちょっとまだら模様で面白い色彩をしたハラビロカマキリの幼虫を載せて終わりにします。
文章・写真 藪田

2022年6月8日水曜日

初夏の香り

 こんにちは。

ミツバチ課の坂本です。


交配用ミツバチの出荷で忙しい時期が過ぎ、ふと気づくとすっかり夏っぽくなっていました。

つい先日まではセンダンの花の甘い香りが漂っていましたが、

今ではクリの花の匂いが風に乗ってやってきます。

こちらはガス漏れのような、なんだか生臭い系の香りで、正直なところ臭いです…。

※あくまで私感です。

ブラシのような形状のクリの花

ハナムグリもやってきます

しかしミツバチには大人気。ブンブンと飛び回って蜜を集めています。

よほど蜜が多いのか、チョウやハナムグリも来ていました。

クリ蜂蜜は真っ黒で苦みなどの雑味が多く、花の香にも似た強い匂いもあるため、

私はやはりこちらもちょっと苦手です…。

※あくまで私感です。


左の写真はシロツメクサ、右はハルジオンです。

どちらも春から咲き続けています。

川島の最も大きな蜜源であるモチの花が終わってしまったこともあり、

これらの花にもたくさんのミツバチが見られました。



こちらはお隣の畑で咲いていた、ネギの仲間?アリウムかな?の花です。

これの上でもミツバチは忙しく働いていました。

蜜はネギの香りがするのでしょうか。



春先に咲いていた野イチゴが、日陰で実をつけていました。

きらきらと宝石のように光る可愛らしい果実です。

ヘビイチゴと違い、甘酸っぱくて美味しいですよ。


これから先は、厳しい暑さで花も少ない季節がやってきます。

皆さまも熱中症にはお気を付けください。


※追記 2022/6/14

このブログを見てくださった方から、

紫の球状の花はニンニク、野イチゴはナワシロイチゴではないかとの

情報をいただきました。

ありがとうございます。