ブログ管理人/中野です。
不定期シリーズ
「ミツバチ課の養蜂雑記 特別編成/アピモンディア2019」
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ゲスト記者の戦略開発本部の秦です。
アピモンディア報告の第4回は、前回に引き続き「World Beekeeping Award編②」をお送りします。
今回はWorld beekeeping award(世界養蜂大賞)にどういう部門があるかを紹介します!
前回も書きましたが、「World beekeeping award(世界養蜂大賞)」と聞くと、世界No.1蜂蜜が選ばれそうな気がします(私だけ?)。
しかし、実際には違います。エントリーできるカテゴリーはなんと50もあり、蜂蜜だけではなく、ミツロウのキャンドル、養蜂器具の発明、広告など様々なジャンルに分かれています。そもそも“honey” award蜂蜜大賞じゃなくて、“beekeeping”award養蜂大賞ですからね。すなわち金賞も50種あるということになります。
さっそく、どういう部門があるのかを見てみましょう。
<部門>
アピモンディアのウェブサイトににあったカテゴリー一覧を見てみると、4部門、19セクション、50クラスに分かれています。
このようなページが6ページ続いています
部門は「個人部門」「企業部門」「アピモンディア部門」「カナダ部門」の4部門です。
代表して「企業部門」のセクションを見てみると、
企業の部-Gセクション:リキッドハニー
企業の部-Hセクション:セットハニー
企業の部-Iセクション:スペシャルハニー
企業の部-Jセクション:蜂蜜酒
企業の部-Kセクション:ミツロウ
企業の部-Lセクション:化粧品
企業の部-Mセクション:ディスプレイ
という風に分かれています(一部意訳しています)。セットハニーは結晶化したもので流動性がないもののことを指しているようです。スペシャルハニーはナッツ等を蜂蜜にいれた商品ですね。ディスプレイは展示の素晴らしさを競うセクションです。
さらに、各セクションにクラスが1~5ほどあるイメージです。例えば上記のリキッドハニーだとクラスが3つあり、色別にライトカラー、ミディアムカラー、ダークカラーとなっていました。
また、「個人の部」はほとんど企業の部と同じでしたが、化粧品がありませんでした。「アピモンディアの部」は、写真、出版物とビデオ、装飾と芸術、発明などのセクションもありました。「カナダの部」は開催国枠で、柔らかいセットハニー(Soft set honey)と貿易関係の何でもOK(ディスプレイでも情報でもなんでも)という2つのセクションだけでした。
このようにジャンルが細分化されているので、最大で50個の金賞受賞がありえるということにあります(実際には該当なしもあったので50以下でした)。
<結果>
受賞結果がアピモンディアのウェブサイトに掲載されています。
ここで注目したいところは、誰のどの商品が金賞を獲ったかではなく、そのエントリー数です。
見てください。こちらです。
どうでしょうか?かなり少ないですよね?全体でみると500ほどのエントリーがあるようですが、エントリーしたクラス別では個人の部の蜂蜜ですら30ほどです。「もしかした金賞狙えるんじゃない?」と期待できる母数です。
もし、金賞を受賞すれば、「World beekeeping award(世界蜂蜜大賞)で金賞を獲りました!」と宣伝できますね。個人的には、賞の名前は良いのに応募する人は少ない、かなりおいしい賞だと思いました。
ただ、前回も書いたように分析は厳しそうなので、それは考慮して事前に分析機関でしっかり行った方が良いかもしれません。それからエントリー費用もかかります。ざっと見た感じだと、クラスによって違いますが、今回は日本円で6,000円~25,000円くらいのようです(1カナダドル80円で計算)。
興味があればアピモンディア2019のサイトに英語ですが、詳しいエントリー方法が載っています。
※アピモンディア2019のサイトはしばらくすると閉鎖されると思われます。ご容赦ください。
また、次回のアピモンディア2021(ロシア、ウファで開催)のウェブサイトも既に立ち上がっていますが、World beekeeping award(世界蜂蜜大賞)の項目はまだ詳細はアップされていませんでした。チャレンジしたい人がいれば、こちらのページを定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか?
今回はWorld beekeeping award(世界蜂蜜大賞)の部門について紹介しました。
エントリー数が意外に少ないことを書きたかったので、2回に分けてみました。
さて、次が最終回の予定です。次回は、第5回<研究編>をお送りしたいと思います。お楽しみに!