2020年12月24日木曜日
大人気商品大量入荷!!!
2020年12月16日水曜日
積る雪とミツバチ
皆様こんにちは。森田です。
12月に入り急に寒くなりました。
日本列島は寒波に覆われて各地で雪が降りました。
新潟県では大雪となり、関越道で車が立ち往生するなどの被害もありました。
12月16日(水)には岐阜県美濃地方も初雪が降ってアピの養蜂場にもうっすらと雪が積もりました。
ミツバチは寒い冬が苦手です。
養蜂場にいるミツバチも巣箱の中でおしくらまんじゅうのように身を寄せ合って耐えています。
私達は寒さでミツバチが死んでしまわないよう巣箱に防寒対策をしています。
ビニールハウスで花粉交配用としてミツバチをご利用の方にも是非防寒対策をお勧めします。
対策は簡単です。毛布・段ボール・発泡スチロールなど保温性の高いもので巣箱を覆ってあげるだけ。
防寒対策をすることはミツバチを巣箱の外へ出し花粉交配を促すことにつながります。
寒い冬に行われるおしくらまんじゅう行動は自分達(働き蜂)の寒さしのぎの為でもありますが、サナギ・幼虫・卵など子供達を守る為でもあります。
普段は巣箱の外に出て訪花する働き蜂も子供達が寒くてピンチだ!となれば訪花の仕事を中断して子供達を暖める仕事に就きます。
ハウスの中に花が咲いていても子育てが優先されてしまうのです。
しかし人間にとっては訪花して花粉交配してほしいですよね。
従ってギブ&テイクです。人間が防寒対策をしてミツバチの子育てを手助けしてあげましょう。
巣箱の中が温まれば自然と巣箱の外へ出てくるようになると思います。
ミツバチと上手にお付き合いください。
以上
2020年12月14日月曜日
チモバール使用試験の結果報告 (6月、11月)
急に寒くなってきましたね。
本日の担当は坂本です。
さて、以前にこのブログでも紹介しました新しいダニ駆除剤、
「チモバール」を川島養蜂場でも使ってみましたので
結果をお知らせします。
使用時期は夏越し・冬越し前の6月と11月です。
(以前の記事→http://api-beeblog.blogspot.com/2020/08/blog-post_21.html)
以前の記事にもありますが、この薬剤の使用が推奨される気温は1日を通して15~30℃とのことです。
しかし岐阜の川島養蜂場ではそれにぴったりと当てはまるような時期はほとんどありません…。
仕方がないので、やや暑めの6月とやや寒めの10月に使用してみました。
どちらの時期も、アピの主力商品である「らくらく交配8000」に近い蜂群で試しました。
巣板3~4枚程度の群です。
チモバールの使い方を見ると、標準巣箱(8~9枚)あたりウエハース1枚ということでしたので、
6月には1群あたりウエハース半分を投与しました。
10月には試験的に、1群あたりウエハース1枚を入れました。過剰投与ですね。
6月は6/3~7/29の期間で6群に使用し、
1群が途中で分蜂した以外は、全群で女王の産卵と蜂児の成長に影響は見られませんでした。
ダニも期間中は確認できませんでした。
10月は10/1~11/27の期間で5群に使用しました。
期間中に3群が分蜂が原因と思われる状態で、無王になりました。
分蜂しなかった群では女王の産卵は活発で蜂児圏は大きく、ダニも全群で確認できませんでした。
※分蜂してしまった時期は、近くに置いてあった多数の群を出荷した時期と重なりますので、 出荷された群の残り蜂が試験群に入り込んで蜂量が増大し、分蜂を促した可能性も考えられます。
この結果から、以下のように考えています。
・チモバールにダニ駆除効果はある。
・チモバールを蜂群の大きさに対して過剰投与すると、分蜂もしくは女王が死ぬ可能性があるかも?
・チモバールは女王の産卵や幼虫・蛹の成長には大きな悪影響を与えない。
蜂群や女王蜂には個体差があり、また蜂場の場所によっては気候の影響の受けやすさなどに違いもあることから一概には言えませんが、
適切な量を使えばチモバールは有効なダニ対策であると感じました。
他のダニ対策との組み合わせ方なども試していきたいと思います。
試してみたい!と思われる方は、是非以下へお問い合わせください。
*2020.10.1 チモバール導入の動画を追加しました
アピホームページはコチラ>>https://www.api3838.co.jp/apiculture/index.html
WEBカタログ>>https://www.api3838.co.jp/catalog/HTML5/pc.html#/page/1
2020年12月8日火曜日
★新商品★ ミツバチ誘引剤 カモンビービー ComeOnBeeBee
『花粉交配用のミツバチを圃場に置いたけれど、なかなか巣箱から出てきてくれない』
そんなご経験はございませんか?
カモンビービーはそんなお悩みを解消する商品です。
ミツバチが巣箱から出てこない理由はいくつか考えられます。
【主な理由】
●寒いため
気温が低いと巣箱の中で身を寄せ合って寒さに耐えているため巣箱の外へは出てきません。
●巣箱の外へ出て活躍する働きバチが少ないため
ミツバチ(働きバチ)は年齢によって仕事の役割が変わります。
巣箱の外での仕事は高齢のハチが請け負います。
妻面などでその働き蜂が大量に死ぬと一時的に巣箱の外へ出て訪花するハチがいなくなることがあります。
そうなると巣箱の中にミツバチがいるにもかかわらず外へ出てきてくれないことがあります。
●農薬などのにおいがするため
ミツバチがデリケートな生き物です。
好まないにおいがする場合に巣箱の外に出たがらないと言われています。
●巣箱内の仕事が忙しいため
ミツバチにとって訪花よりも優先される仕事のひとつに子育てがあります。
普段は花粉や花蜜を集める仕事を担当している働き蜂も子育てに回ることがあります。
●エサとなる花が少ない時
ミツバチは効率的に仕事をする生き物です。
外に出てもエサが少ない事がわかるとあまり飛び回らなくなります。
このように理由は様々ありますが、ある程度対策を取ることもできます。
例えば寒い時には巣箱を毛布などでくるみ防寒対策を行ったり、
妻面で死んでしまう場合には集まりやすいところに寒冷紗などで日陰を作る、などの対策があります。
今回の“カモンビービー”はミツバチを香りで誘い出してしまおう、という商品です。
写真のようなかわいらしい袋に入っていて、袋の中には個包装された錠剤が10パック入っています。
https://youtu.be/R_sBUzm1AeY https://youtu.be/m-1oCwSBonk
切り取った瞬間からレモンのような爽やかな香りが漂ってきます。
この香りをミツバチが察知するとお花畑と勘違いして巣箱から出てきます。
出てきたミツバチは圃場の花を見つけて訪花を行う。という理屈です。
製造メーカーの試験によるとカモンビービーを設置すると奇形果が平均32.9%、最大62.6%減少する試験結果が出ています。
またカモンビービーを試験導入したイチゴ農家さん50人を対象としたアンケートによると、
ミツバチの飛び具合、着果具合、使用方法についていずれも86%以上の人が良かったと回答しています。
私もご近所のイチゴ農家様の圃場をお借りして実際に使ってみました。
設置した当日は天気も良く、気温もほどほどに上昇してミツバチが快適に飛び回れる環境でしたので、
カモンビービーの効果で巣箱から出てきてくれているかどうかは正直わかりませんでしたが順調に訪花していました。
一方で私が心配したのはミツバチが吊り下げたカモンビービーに集まってしまうのではないか。ということでした。
しかし約1時間程度観察を致しましたがミツバチがカモンビービーに集まってしまうことはありませんでした。
さらにもう一つ心配事がありました。
ビーフライ(ヒロズキンバエによる花粉交配商材)がカモンビービーに集まってしまうのではないか、ということです。
これも検証してみました。
結果は問題ありませんでした。全く集まりません。心配ご無用でした。
ミツバチは生き物ですのでなかなか人間の思いどおりに動いてくれないこともありますが、
今回ご紹介したカモンビービーのような商材をご活用頂いてミツバチと上手に付き合ってみてください。
それではまた。