こんにちは。本日は坂本です。
今日は新しく発売を始めたミツバチ用ダニ駆除剤「チモバール」をご紹介します。
( アリスタヘルスアンドニュートリションサイエンス株式会社 http://bee-page.com/thymovar/index.html)
今まで日本国内で認可されていたミツバチ用ダニ駆除剤は、
「アピスタン」と「アピバール」の2種。
どちらも薬剤系と呼ばれるものです。
それに対して「チモバール」は、エッセンシャルオイル系のダニ剤です。
2019年8月に国の承認を受け、日本でも使えるようになりました。
海外ではすでに広く使われています。
ハーブ(タイム)に含まれているチモールという物質が主成分のオーガニック系新薬で、
今までの接触により作用する薬剤とは異なり、巣箱内に薬剤が蒸散して効果を発揮します。
それではまず、どのような物なのかを見ていきましょう。
このような白いパックに入っています。
2連パックになっています。
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下部のパックには説明書付きです。
1枚めくると、使用上の注意などが書かれています。
フルバリネートと併用しないようにと書かれているので、
アピスタンと同時には使わないほうが良さそうです。
一区切りで5本、2連の1パックで合計10本の薬剤が入っています。
薬剤は、ウエハースと呼ばれ、細長く黄色い板状をしています。
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こちらは中身のイメージ図です。
赤線部が熱シールで封印してあるので、
赤線の間を切れば開封せずに切り離せます。
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この「チモバール」の使い方は、
標準巣箱(巣板8~9枚)1箱あたりウエハース小板1枚投与を2回繰り返す、というものです。
つまり、巣箱1箱あたりウエハース小板2枚を使用することになります。
2連パック1つ(ウエハース小板10枚)で巣箱5箱分となります。
1枚目を投与して3~4週間置き、その後1枚目を取り除いて2枚目を投与し、また3~4週間置きます。
ミツバチに給餌をした後の使用がオススメされています。
また、手荒れを防ぐために手袋を着用してから触れてください。
使い方はとても簡単!
まずは袋から一本取り出し、半分に割ります。
半分にした小板を、蜂児エリアを避けて巣板の上に置きます。
あとは蓋をして、3~4週間後に古くなった小板を取り除き、
同じことをもう一度繰り返すだけ!
ウエハース小板からゆっくりと蒸発する成分が巣箱内に充満し、
ダニを駆除します。
蓋に網窓などが付いている場合は、窓を塞いだり蓋と箱の間にビニールを挟んだりして
有効成分が逃げないようにするとより効果的です。
川島養蜂場にて今年の6月から6群で試験的に使用してみましたが、
産卵が止まったり、女王が死んだりする等の影響は見られませんでした。
ハーブのような独特な匂いがあり、手袋などに付くとなかなか取れません。
この匂いが投与後21日間は蜂蜜に移る可能性があるそうです。
しかし数年前、同様に試験的に使用したことのあるチモール製剤である
「アピライフバー」よりは匂いは強くないと感じました。
投与に適した時期は、1日を通して外気温が15~30℃となる期間とのことです。
春先や秋の越冬前のダニ対策に使ってみてはいかがでしょうか。
*2020.10.1 チモバール導入の動画を追加しました
チモバール試験結果ブログはコチラ
https://api-beeblog.blogspot.com/2020/12/611.html
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