急に寒くなってきましたね。
本日の担当は坂本です。
さて、以前にこのブログでも紹介しました新しいダニ駆除剤、
「チモバール」を川島養蜂場でも使ってみましたので
結果をお知らせします。
使用時期は夏越し・冬越し前の6月と11月です。
(以前の記事→http://api-beeblog.blogspot.com/2020/08/blog-post_21.html)
以前の記事にもありますが、この薬剤の使用が推奨される気温は1日を通して15~30℃とのことです。
しかし岐阜の川島養蜂場ではそれにぴったりと当てはまるような時期はほとんどありません…。
仕方がないので、やや暑めの6月とやや寒めの10月に使用してみました。
どちらの時期も、アピの主力商品である「らくらく交配8000」に近い蜂群で試しました。
巣板3~4枚程度の群です。
チモバールの使い方を見ると、標準巣箱(8~9枚)あたりウエハース1枚ということでしたので、
6月には1群あたりウエハース半分を投与しました。
10月には試験的に、1群あたりウエハース1枚を入れました。過剰投与ですね。
6月は6/3~7/29の期間で6群に使用し、
1群が途中で分蜂した以外は、全群で女王の産卵と蜂児の成長に影響は見られませんでした。
ダニも期間中は確認できませんでした。
10月は10/1~11/27の期間で5群に使用しました。
期間中に3群が分蜂が原因と思われる状態で、無王になりました。
分蜂しなかった群では女王の産卵は活発で蜂児圏は大きく、ダニも全群で確認できませんでした。
※分蜂してしまった時期は、近くに置いてあった多数の群を出荷した時期と重なりますので、 出荷された群の残り蜂が試験群に入り込んで蜂量が増大し、分蜂を促した可能性も考えられます。
この結果から、以下のように考えています。
・チモバールにダニ駆除効果はある。
・チモバールを蜂群の大きさに対して過剰投与すると、分蜂もしくは女王が死ぬ可能性があるかも?
・チモバールは女王の産卵や幼虫・蛹の成長には大きな悪影響を与えない。
蜂群や女王蜂には個体差があり、また蜂場の場所によっては気候の影響の受けやすさなどに違いもあることから一概には言えませんが、
適切な量を使えばチモバールは有効なダニ対策であると感じました。
他のダニ対策との組み合わせ方なども試していきたいと思います。
試してみたい!と思われる方は、是非以下へお問い合わせください。
*2020.10.1 チモバール導入の動画を追加しました
アピホームページはコチラ>>https://www.api3838.co.jp/apiculture/index.html
WEBカタログ>>https://www.api3838.co.jp/catalog/HTML5/pc.html#/page/1
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