本日の担当は坂本です。
寒さの厳しい日が続きますね。
川島養蜂場では雪が積もるほど降る日は稀ですが、毎日北風が凍てつくようです。
そんな冬場に、ミツバチの給餌に悩んだことはありませんか?
もちろん越冬する群には、秋までに液糖を与えるなどして十分な貯蜜をさせておくのが基本です。
寒い時期に砂糖水など液糖を与えると、液糖が凍って食べられないことがあります。
また、ミツバチの体温を奪い、巣に貯める作業のために体力を使わせてしまいます。
これはミツバチの寿命を縮めるのではと言われています。
しかし、時間が無くて手が回らなかったり、思ったより貯蜜を消費していたりして、春まで貯蜜が持たなくなることもありますよね。
そんな時には砂糖を飴にして与え、餓死を防ぐという方法が日本養蜂協会の配布するマニュアルで推奨されています。(養蜂マニュアルⅠ 26ページ)
私も自作してみたのですが、これがなかなか大変でした。
焦がさないよう飴を作るのは、練習をしてコツを掴むことが必要です。
そのうえ、なかなか時間がかかります…。
そこで今回ご紹介するのが、新商品の『みつばち元気あめ』です!
粒状の飴なので、餌箱に入れたり、桟の上に直接置いたりすることで給餌できます。
給餌例 |
飴をなめるミツバチ |
https://www.youtube.com/watch?v=ujBWdAuDwVQ
ミツバチに近い場所に置く方が、より食べやすいようです。
温かくなるからかな?
見た目は私たちが食べる人間用の飴と同じですが、成分に特徴があります。
ミツバチが花蜜や蜂蜜から摂取する糖である、
ショ糖とブドウ糖でできています。水飴は使用していません。
実は人間用の飴には水飴がたくさん含まれています。
水飴には表面が吸湿してベタベタすることや、透明な飴が糖化という現象を起こして白く濁ることを防ぐ性質があるからです。
左:みつばち元気あめ 右:人間用飴 ※植物性油脂とタルクは飴型から外しやすくするための離型剤です。 |
しかし、ミツバチは普段、水飴の主成分である麦芽糖をほとんど食べていません。
ミツバチは水飴を消化しにくいのではないかと考えています。
そこで、水飴を含まない「ミツバチ専用飴」を飴製造会社と協力して開発しました。
水飴を入れないことにより、上記の水飴の機能が無いため、
袋を開封すると、空気中の水分を吸って表面がすぐベトベトしていきます。
透明だった飴も時間が経つにつれて白く濁ります。
しかし観察の結果、飴がそのような状態になっても、ミツバチは問題なく食べ、健康にも影響ないことが分かりましたので、そのまま与えて大丈夫です。
糖化した飴を食べるミツバチ 撮影:2021/1/13 |
冬期に限らず、液糖を与えられない時の保存エサとして使い方は工夫次第です。
是非一度お試しください。
特願2020-094022【昆虫用飼料及び昆虫用飼料の製造方法】
アピホームページはコチラ>>https://www.api3838.co.jp/apiculture/index.html
WEBカタログ>>https://www.api3838.co.jp/catalog/HTML5/pc.html#/page/1
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