2018年12月2日日曜日

第6回 日本マゴットセラピー症例検討会 in京都大学

【読者皆様】
「マゴットセラピー」って知っていますか?
12月1日(土)京都大学 理学研究科 セミナーハウスにて
「第6回 日本マゴットセラピー症例検討会」
が開催され、アピ(株)ミツバチ課はその栄えある
オープニングアクトを務めさせていただきました。

マゴットセラピーとはおもに、
糖尿病性壊疽のため下肢切断と診断された患部に
ヒロズキンバエの幼虫(ウジ=マゴット)を移設し、
死んだ組織を摂食させ治癒を促し、
下肢切断を回避するという治療法です。

 
EUなどでは保険医療として広く認知されており、
世界2000の施設で年間100万人がマゴットセラピーを受けています。
(糖尿病での足切断は世界で30秒に1本)
 
日本では現状、残念ながら保険適用外での治療となり、
大方の医療機関では施術に対して積極的ではありませんが、
患者さんのため意欲的にマゴットセラピーを取り入れ、
施術を行い、マゴットセラピーの普及・推進・発展を目指して
活動しているのが日本マゴットフォーラムであり、
その活動・研究報告・検討会的なものが
「日本マゴットセラピー症例検討会」です。
 
で、長々と前置きしましたが、
そこに何故ミツバチ課が?

 
はい、ヒロズキンバエでお気づきの方もいるかと思います。
そうです「ビーフライ」です。
「次世代受粉用資材ビーフライ」https://api-beeblog.blogspot.com/2018/07/blog-post.html
「ビーフライ」のヒロズキンバエ生産は、
もともと糖尿病性壊疽患者の治療に用いる、
マゴットセラピー用の医療用無菌バエとしてはじまりました。
(2005年 ㈱ジャパンマゴットカンパニー)
 
そのため「日本マゴットセラピー症例検討会」では、
「マゴットセラピー」の関係だけでなく、
「ヒロズキンバエ」「ビーフライ」に関する内容も検討され、
昨年からアピが「ビーフライ」の販売代理店となったことから、
第5回より参加させていただき、
今年第6回では会のトップバッターで
「ミツバチと養蜂、ポリネーションとビーフライに期待すること」
という演目で話をさせていただきました。
 
 日本マゴットフォーラムのHPにも
今回の症例検討会やマゴットセラピー、
ビーフライに関して詳しく掲載されています。






参加者、皆さん錚々たる顔が集っております。
前列だけでもご紹介します。左より。
・佐藤卓也 社長(㈱ジャパンマゴットカンパニー)
・後藤慎介 教授(大阪市立大学 博士)
・三井秀也 医師(ツカザキ病院 医学博士)
・石橋純 様(農研機構)
・沼田英治 教授(京都大学 理学博士)
・嘉糠洋陸 教授(東京慈恵会医科大学 医学博士)
・岡田匡 医師(マミ皮フ科クリニック)


最後に、本会の事務局を務められています、岡田医師の著書をご紹介します。
「糖尿病とウジ虫治療 マゴットセラピーとは何か」
岩波科学ライブラリー(¥1,200+税)

医学書ではないので、大変読みやすく、
面白い内容で、一気に読んでしまいます。
マゴットセラピーの歴史、メカニズムから
ビーフライとしても活躍する、
ヒロズキンバエの不思議な生態など
大変興味深い内容満載です。


ビーフライを利用されている皆様には、
是非ご一読オススメします。


念願の岡田先生のサインも頂いちゃいました・・。

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