皆様こんにちは。藪田です。
今回はミツバチが暑い夏をしのぐ上で効果的な餌の紹介をさせていただきます。
みつばちぐんぐんケストースBee
以前に当ブログでも機能性ミツバチ飼料「みつばちぐんぐんケストースBee」
という記事で紹介させていただいておりましたが、現在はリニューアルを重ね、以前よりもグレードアップした商品となっております。
この商品はミツバチに給餌するための液糖ですが、通常の液糖と比較して以下の点が優れています。
商品名にも入っている「ケストース」。こちらはオリゴ糖の一種なのですが、ミツバチがこれを摂取すると腸内に存在する善玉菌の数が増加します。また、それと同時に腸内に存在する病原菌の数は減少し、それによってミツバチの腸内環境が安定して個体としての生存率がUPします。
生存率に関する情報はこちらのチラシを見ていただきたいのですが、夏場(6月~8月)にケストース含有飼料を与えて実験した場合、与え続けて2ヶ月経過後の蜂の数(生存率)が砂糖水のみを与えた場合と比較して16%も増加しました。
そもそも「ケストース」とは何か、もう少し深く掘り下げて紹介していきます。
ケストース、正式には「1-ケストース」は高い安定性を持つ素材であるため屋外での使用が可能であり、タマネギやアスパラ、蜂蜜中にも含まれる天然成分。三糖のオリゴ糖で、善玉菌(ビフィズス菌および乳酸菌)を増殖させる。ヒトや動物の免疫力を向上させることも明らかにされている⁽¹⁾
要するに自然界にも普通に存在していて、多くの生物に有用な効果がある糖と思っていただけると分かりやすいかと思われます。
上記のケストースそのものの効果に加えて、もう一つ忘れてはいけないのがこちら。
実はリニューアルしたケストースBeeには新たに食塩が添加されているのです。この食塩というのはミツバチの産卵や幼虫の生育促進に繋がると考えられており、当社での予備実験でもその効果を実感しております。
上記の理由により生まれてくる蜂の数が増えるので、必然的に蜂群としての生存率もUPします。
冬場に液糖を長期間保管した際などにこの写真のように中身が結晶してしまい、使用できなくなってしまった経験はありませんか? こちらの商品はそのような状況下でもかなり結晶しにくい仕様となっております。
これまでの研究結果で、特許の取得を1件完了しており、現在も2件出願中です。
【特許取得済み】
●ハナバチ用飼料 特許6266741号・・・食いつきの良さに関して
【特許出願中】
●ハナバチ寿命延長剤 特開2020-22401・・・健康増進に関して
●フリシェラ属細菌の菌数抑制剤 特願2019-234120・・・腸内環境の改善に関して
是非皆様もこの夏に使用してみて効果を実感してみてはいかがでしょうか?
[引用文献]
(1) 牧田玲奈 他.ミツバチだって「腸活」したい.養蜂産業振興会報.2020.No.4.p.23-25
文章・写真 藪田
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