今回は今年から弊社で販売しているこの商品を実際に使用してみました。
スズメバチにお困りの方必見の記事となっておりますので是非ご覧ください。
まずは商品の紹介から
●フマキラー株式会社が販売
●捕獲力3倍(従来品と比較した場合)
●衝突トラップの導入による捕獲力の向上
●2種類の特殊誘因液の導入
●殺虫剤不使用
●ミツバチは誘因されない
従来品のハチ激取れと比較しても多くの変更点があり、かなり期待できる商品なのではないでしょうか。
これらを踏まえて、今回は以下の検証を行いました。
①従来品のハチ激取れとの比較←本当に3倍もの捕獲力の差があるのか
②ミツバチは誘因されないのか
③トラップに誘因された昆虫の同定
試験方法は以下の通り
期間 2020.05.28~2020.06.10
材料 ハチ超激取れ・ハチ激取れ それぞれ1つずつ。(n=1)
方法 至近距離にトラップを設置し、①~③を検証する。
では、紹介に入っていきます。
まずは2つの製品の比較から。
パッケージはこんな感じで超激取れの方は黒を基調としたデザインとなっています。
組み立てるとこんな感じになります
容器の構造、そして誘因液の質が異なります。超激取れの方は作成時の工程が多いので激取れと比較して倍くらいの時間がかかりました。
横面から。上が超激取れ、下が激取れです。超激取れの目玉の一つである衝突トラップが目立ちます。蓋の開口部からハチが侵入するという点ではどちらの商品も同じです。
もう一つ、誘因液にも大きな違いがありましたので以下にまとめました。
激取れ 誘因液は1種類 フルーティーな甘い良い香り
超激取れ 誘因液は2種類を混ぜる 甘い香りは控えめで酢のような香りがある
では、こちらを設置していきます
2020.05.28
さあ、お目当てのスズメバチはかかってくれるのでしょうか?
しばしお待ちを...
2020.06.03
ついに、その時はやってきました!
右の超激取れの方に何やら黒い物体が...!
ジャーン!!!
ついにかかりました!
モンスズメバチの女王です!
そして数日経過後
2020.06.10
今度はこのような状況になっていました
左が激取れ、右が超激取れです。なにやらいろんな昆虫がかかっていますね...
では詳しく見ていきましょう。
まずは超激取れから
・モンスズメバチ女王×3
・コガタスズメバチ女王×1
・ショウジョウバエの一種×多数
・ジャノメチョウの一種
・ハエの一種×2
なんと、スズメバチが計4頭も捕獲されていました。前回捕獲分は除去せずにトラップに入れたままにしておいたので、この数=捕獲された合計数となります。
さて、次は激取れの方を見てみましょう
・ショウジョウバエの一種×多数
・ヒメアリの一種×多数
・その他ハエ×多数
・トモエガの一種
こちらはスズメバチは捕獲されていませんでした。
以上が、5月28日~6月10日まで設置を行った試験の結果となります。これをもとに私なりに考察をしてみました。以下をご覧ください。
まずは今回の3つの検証事項から
①従来品のハチ激取れとの比較←本当に3倍もの捕獲力の差があるのか←スズメバチの捕獲に関して、激取れはゼロであったのに対し超激取れは4頭でした。このことから、超激取れの捕獲力の高さを強く実感できました。
②ミツバチは誘因されないのか
←養蜂場という環境であるにも関わらず、どちらの商品においてもミツバチが捕獲されることはありませんでした。
③トラップに誘因された昆虫の同定←従来品と比較して超激取れの方がよりスズメバチの捕獲に特化している印象でした。
~まとめ~
スズメバチの駆除で最も効果的なのは4月上旬~6月上旬に活動している女王を捕獲してしまうことです。6月中旬以降は働き蜂が誕生してくるので女王は次第に外には出なくなっていき、より巣内での産卵に専念します。また、働き蜂に関しても女王と比較して誘因性は変わりませんので、これ以降の季節(特に夏~秋)における設置も個体数を減らす上で非常に重要です。
スズメバチにお困りの皆様、是非こちらの商品の購入を検討してみてはいかがでしょうか?
商品の詳細は以下のAPIホームページの商品カタログをご覧ください。
http://www.api3838.co.jp/apiculture/index.html
文章・写真 藪田