2019年8月30日金曜日

ペットボトル給餌器

皆様こんにちは。奥田です。
ペットボトルに取り付けて使用するペットボトル給餌器を紹介いたします。
一般的な巣箱の給餌器は、箱の内側に入れますが、この給餌器は巣門口から差しこむことができるので簡単に給餌することができます。また、巣門からの給餌なので、箱のふたを開けずに(面布をつけずに?)給餌することが可能になります!
 
 








 
 
 


 
写真1

<使用方法>
ペットボトルに餌(糖液等)を入れておく
ペットボトルのふたを閉めるように写真1の右のキャップをはめる
③  ②で付けたキャップに写真1の左のものを取り付ける
   ※ ②で取り付けたキャップについている穴が、通路のほうを向くように取り付ける
 ペットボトルをひっくり返し、使用する巣箱の巣門に給餌器の通路が入るところまで入れる
 
入れた後は蜂たちが食べに来て餌がどんどん減っていくのがペットボトル内を見ればわかるので箱の中の蜂の勢いがわかります。また、蜂たちが食べにくる通路はでこぼこしているので溺れてしまう心配はありません!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1日で約一本分も食べてくれました!
 
是非お試しください!
 
 

2019年8月29日木曜日

スズメバチにお困りの皆様へ

 本日の担当は藪田です。

最近は何かとスズメバチの記事が多いですね...

それもそのはず、川島養蜂場ではなんと7種類ものスズメバチが生息しているのです。
しかもこの時期は働き蜂の数が増え、大きな個体ばかり...

今回はその中でも特に判別がややこしい4種を紹介していきます。

まずは『 ヒメスズメバチ』
名前は「ヒメ」ですが、実は日本に生息するスズメバチの中では2番目に大きいのです。
 
この種は生態が変わっていて、アシナガバチの巣だけを襲う偏食家です。
 
大きさの割におとなしい種類で、ミツバチを襲うことはありません。
 
見分けるポイントはお腹の先端が黒いことです。
ほかのスズメバチは皆お腹の先は黄色いのです。
 
 
次は 『コガタスズメバチ』
名前の通り、やや小型のスズメバチですが、8月以降はかなり大きな個体も出てくるので
大きさだけで判別するのは難しいです。
 
この種は巣が特徴的で、よく家の屋根や生け垣にトックリ状の巣を見かけますが、それが本種です。ただし、巣が大きくなってくるとそのトックリ部分はなくなり、球体状の巣になります。
 
小型ですが攻撃性はやや強いです。
 
 
次は 『モンスズメバチ』
 
ほかの種とは異なり、腹部がしましまにはならず独特な模様が入ります。
この模様は個体差があり、コガタスズメバチと見分けがつかない個体も多いです。
 
モンスズメは他種よりも幅広な印象があるので、そこでも判断がつきます。
 
特徴的な習性としては以下の2つがあります。
 
①セミを好んで捕食する(私はまだ見たことがありませんが...)
 
②日が暮れて暗くなってからもしばらく活動する。
 
②の習性は結構恐ろしく、夜にキャンプ場の明かりに来たものをアブかと思って触ろうと
したら本種だったという経験があります...
 
実は東南アジアにはヤミスズメバチという夜に活動するスズメバチも存在します。
恐ろしいですね...
 
 
最後はこの種、 『オオスズメバチ』
名前の通り、最も大きいスズメバチです。
攻撃力はダントツで大きく、ミツバチの巣を集団で襲うのはこの種です。
 
初期に出現する働き蜂は小さく、コガタスズメバチと見分けがつかない程ですが、
8月に入ると大型個体が出現するようになり、お盆あたりからミツバチの巣を集団で
襲い始めるので注意が必要です。

 
巣は他種と異なり地上部には作ることはなく、地下(土の中)に巣をつくります。
 
 《補足》
7月~8月上旬の間は大きくないオオスズメバチと大きめのコガタスズメバチが一緒にいて
見分けに苦労するので、見分け方のコツを紹介します。
 
見分け方は2つあります。
次の写真をご覧ください。

上がオオ、下がコガタです。
このように、体のサイズに関係なく、オオは矢印部分が幅広く、コガタは狭いです。
 
 
2つめはお腹の模様です。
以下の写真をご覧ください。

こちらも上がオオ、下がコガタですが、オオには矢印のように一か所だけ黒いシマシマ
模様が細い部分があります。
 
 
 
以上、川島養蜂場で見られるよく似た4種の紹介でした。
 
この中でミツバチを襲うのはコガタ、モン、オオの3種です。
 
コガタとモンはオオのように集団で巣を襲うことはなく、単独で1頭ずつミツバチの成虫を
狩っていきます。1頭ずつとはいえ、襲う個体数が多ければそれだけのミツバチが減る訳
ですからあなどることはできません。
 
一方で、オオスズメバチのミツバチの被害は時として甚大なものになります。
 
これが襲われた写真です。つい今週頭の出来事でした...
 
1度場所を覚えれられると、どこからともなく次から次へとやってきて襲います。
 
そんな時活躍するのがこれです。 
『熊蜂捕殺器』
 
取り付け後、早速第1号が捕獲されました!
詳しい取り付け方はこちらをご覧ください。
 
後は、こんなものも効果を発揮しますよ。
『ネズミ取り用粘着シート』
 
襲われた巣箱付近に置いておくとどんどん捕まっていきます。
最初に捕まった個体がおとりになって後から来た個体も次から次へと粘着シートの餌食に
なっていきます。
 
 
以上で紹介を終わります。
養蜂場でスズメバチに困っている方は、是非とも参考になさってみてはどうでしょうか?
 
文章・写真 藪田

2019年8月27日火曜日

【ミツバチと花】アベリアと・・・

本日の担当は坂本です。

川島養蜂場には一部にアベリアが植栽してあります。
道路の端などにもよく植えられている低木で、長い期間白い花を咲かせます。
ラッパ状の小さな花で、蜜や花粉も出るのでミツバチもよく訪れています。

今年も厳しい岐阜の夏、酷暑の中でも花が咲いています。
ミツバチが蜜を吸いに来ているのかな?と見ていると・・・


なんと!花とそっくりな色のクモに齧り付かれていました・・・!
あまりに綺麗な白色なので、かなり近づくまで気づきませんでした。
ミツバチも襲われるまで気づかなかったのかもしれません。

川島養蜂場ではこの時期から大量のジョロウグモが発生し、ミツバチを食べてしまうために
駆除活動をしているのですが、
ジョロウグモほど大きくなく目立たなくても様々な種類のクモがいるようです。

こちらはアベリアに訪花しているミツバチ↓

2019年8月22日木曜日

ジョロウグモ 駆除大作戦

管理人/中野です。

本日は朝から養蜂場のジョロウグモの駆除作業をしました。

日々の出荷作業やミツバチのエサやり、
ダニ駆除作業や猛暑続きの夏バテを言い訳に、
かなりの期間ジョロウグモの駆除をさぼってしまっていました。

気づけばジョロウグモの養殖場状態!
パッと見でも養蜂場全体で大小、数千匹はいる感じです!!

あわてて角材や長竿でクモの巣ごと巻き取り、
地面に落としては足で潰しを延々繰り返し。
ジョロウグモよ。殺生ごめんなさい。
我らのかわいいミツバチ達のためなのです。

午後からはアースさんの「クモの巣ジェット」も買ってきて、
本日、約200匹のジョロウグモ駆除。

ジョロウグモは11月頃には産卵して、卵で越冬するので、
それまでに生息数を少しでも減らしていけるようがんばります。
O課員、長竿で高所のクモを駆除!

T課員、3m角材で低木のクモを駆除!

N課員も新人ながらがんばります!

午後からアース「クモの巣ジェット」も大量購入。
効き目抜群です!!

ジョロウグモのペア。
このあとクモの巣ジェットを...。
ごめんなさい。 

寄生ダニ駆除剤


お世話になっております、宇津です。

 

今回は蜂群管理の上で欠かせない、寄生ダニ(ミツバチヘギイタダニ)駆除剤2種のご紹介です! 動物用医薬品 劇薬

 

日農アピスタン 1袋10枚入り、1箱10袋入り 有効成分 フルバリネート

                 


アピバール 1袋10枚入り、1箱10袋入り 有効成分 アミトラズ

                

 


薬剤投与後1日でこれだけのダニが落ちていました!

※楕円形で茶色い物体がミツバチヘギイタダニの死骸です。



 


・両剤とも一年を通して使用できますが、一般的には春期、秋期での投与が効果的です。

 ちなみにアピ()ミツバチ課では冬期に「産卵抑制王籠」を使用して女王蜂を隔離し、蜂児を完全に切らせてからダニ駆除する方法(中国式?)も実施しており大変有効な結果が出ております。

また、アピバールを春期に使用し、アピスタンを秋期に使用するなど交互に使用することによって、ダニが薬剤耐性を持ちにくくなりますのでお勧めです!

・蜂群巣板4枚~5枚に薬剤シート1枚を投与し、巣板中央付近または成蜂の集団の中へ薬剤についているギミックを用いて懸垂してください。



懸垂時の様子              両剤のギミック
 

 

アピバールの場合はギミックを用いると2枚の巣板どちらかによってしまい、巣の形を

ゆがめてしまう恐れがあるので、釘や楊枝を用いて懸垂させることをお勧めいたします。

左がギミック懸垂時、右が楊枝による懸垂時です。

少々見難いですが、ギミック懸垂時の方がやや右側の巣に偏っています。

 

  

・6週間以内に薬剤を除去する。

※6週間以上薬剤を入れておくと、ダニが死なない程度に効果が薄くなった薬剤に晒されたダニが、薬に対する耐性を身に着ける恐れがあります!

・メーカーによると両剤ともハチミツへの残留の恐れはないようですが、採蜜期間中の使用はお避け下さい。

 

 

注意事項

・動物用医薬品取り扱い要領に準じた販売とさせていただきます。商品到着後、必ず受領書に直筆でサイン・捺印をし弊社へのご返送をお願いいたします。

・本剤は動物用医薬品劇薬ですのでご使用の際は手袋を着用し、用法用量を守り正しくお使いください。

・弊社でのご注文最小単位は1袋(10枚入り)からとなりますので、ご了承ください。

・本剤は蜂が接触することによって効果が広がっていきますので、蜂群の状況(ダニの寄生率、有蓋蜂児の数等)によっては効果が出るまで時間がかかる場合があります。

・使用後の薬剤再利用はしないでください。

 

以上となります。

 

アピホームページはこちらから


 

日農アピスタン(製造販売元:日本農薬())詳細はコチラ


 

アピバール(製造販売元:アリスタヘルスアンドニュートリションサイエンス㈱)詳細はコチラ

2019年8月16日金曜日

台風10号

こんにちは、森田です。
台風10号が日本列島を縦断しました。
アピの養蜂場がある岐阜県各務原市は台風の進路からは離れていましたが、
雨、風ともに強く、そして長い時間降り続きました。
幸いミツバチや養蜂場に被害はありませんでしたが、大きくて遅い台風の怖さを再認識致しました。


おかしな天気が続いています。
『50年に一度の・・・』とか『観測史上最も多い・・・』などの言葉が頻繁に聞こえてきます。
自然環境の中で暮らしている私達ですので気候の変化は大きな問題です。
人による環境破壊が異常気象を招いているのであれば、さらなる環境への配慮が必要ですね。

台風が去ったあとの養蜂場

ミツバチは元気

青空が戻りました


アカシアも倒木することなく元気






2019年8月15日木曜日

スズメバチ

本日担当の宇津です。
ここの所、本ブログではスズメバチに関連した商品のご紹介をしておりますが
川島養蜂場にもスズメバチが出始めました・・・。

先日も小ぶりながらスズメバチの巣を発見しましたが、蜂の数も多くはなかったため何とか
駆除することができました(笑)

 
巣の中身です。 ちょっとおいしそうな気も・・・
 

これから、巣が大きくなってきて数も増えてくる時期ですので蜂を管理している方や木の選定をする際、山に入る際などは皆様お気を付け下さい。

※スズメバチは大変危険な昆虫ですので、巣を駆除する場合は専用の装備や防護服を着用していただくか、専門の駆除業者にご依頼ください!
 

防護服 ラプターⅢ シリーズのご紹介


皆様こんにちは。森田です。
今回は蜂用の防護服 “ラプターⅢ” と “ラプターⅢ GALE” をご紹介致します。
蜂用と言いましてもミツバチ用ではなく、主にスズメバチ用の商品です。
いずれについても蜂に刺されることなく快適に作業ができるような工夫がなされた商品ですが、よく似た商品ですので今回はそれぞれの特徴や違いを中心にご紹介を致します。
ラプターⅢ
ラプターⅢGALE
モデルは175cm、75kgです


ラプターⅢの包装はこんな感じ
ラプターⅢGALEの包装


二つの商品の最も大きな違いは冷却方式です。
“ラプターⅢ” は保冷剤で体を冷やします。
一方 “ラプターⅢ GALE” はファンユニットで体を冷やします。
いずれについても作業中に体を冷やす機構を備えています。
スズメバチが活発に活動する季節は夏の時期ですので冷却する機構は必須です。
今回は実際に着用して特徴や冷却効果のほどを検証してみました。

【共通した特徴】
・頭部を保護する頭部プロテクターには視界性の高いプラスチックレンズを採用しています。
・頭部プロテクターのレンズは幅広で顔からの距離を離しています。これにより広い視野を確保し、顔面への蜂の攻撃を防ぎ、レンズの曇りを防止しています。
・メッシュ部にはハードメッシュを使用し通気性と安全性を確保しています。
・防護服本体の生地は3重構造で蜂の針を通しにくくなっています。
 ①表面生地は特殊ナイロンでつるつるしていて蜂がとまりにくい。蜂はとまってから刺しますので、とまれなければ刺されることはありません。
 ②中間生地はPVCナイロンでハチの針を通しにくい。
 ③3層目はポリエステルメッシュで肌へ張り付くのを防ぐ。
頭部プロテクター
視界は広くクリアーです

【それぞれの特徴】
ラプターⅢ
4つの保冷剤で体を冷やす。
保冷剤を入れるためのベストが付属しています。このベストのポケットに冷やした保冷剤を入れて防護服の中に着用することで体を冷やします。

付属のベスト 前側
保冷剤を入れるポケットが4つ付いています
 

付属のベスト 背側

付属の保冷剤

ラプターⅢ GALE
ファンユニットで体を冷やす。
お腹の位置に2つのファンが付いています。これにより防護服内の空気を循環させ熱気を逃がすとともに汗を乾かし気化熱で体温を下げます。最近話題の空調服と同じです。
ファンの出力は4段階に切り替え可能です。
腹部のファンユニット


【着用した感想】
いずれについてもしっかりした作りで安心感があります。
防護服は上下セパレートタイプですのでウエスト部からの蜂の侵入が心配でしたが、ウエスト部は二重になっていて侵入を防ぐ工夫がしてあります。
袖口とズボンの裾にはファスナーとマジックテープがついています。付属の手袋を着用すれば袖口からの侵入を防ぐ事ができます。
頭部プロテクターはファスナーで防護服と連結します。ファスナーは大きめですので手袋をしたままでも開閉可能です。
ズボンはゆったりしたサイズでウエストは約120cmありますから大柄な方でも大丈夫ですし、紐とベルトで締め付けることができますのでサイズ調整は可能です。


防護ズボンウエスト部
紐とベルトで締め付け可能
まずは “ラプターⅢ” を試着。保冷剤で冷やすタイプです。
この日の気温は炎天下で43.6℃!8月の太陽がジリジリと照っています。
正直申し上げると、暑くないことはないです。。。。
しかしこれだけ厚手のしっかりした生地で頭まですっぽり被っているわりには涼しい方だと思います。大きな4つの保冷剤効果ですね。

続いて “ラプターⅢ GALE” を試着。こちらはファンユニットのタイプです。
同日炎天下43.6℃での試着です。
“ラプターⅢ” と比べると服の中を風が吹いていますのでこちらの方が快適な気が致します。(個人の感想です)
いずれにしろスズメバチを相手にしなければなりませんのでしっかりと防護することが大事です。
ラプターⅢシリーズは作りがしっかりしていますので安心安全です。

ちなみに弊社ミツバチ課の二人にも試着してもらいました。
ひとりは180cm 75kg、もうひとりは165cm 88kgです。ご参考ください。
少々顔がこわばっていますが普段からこんな顔ですのであしからず。
笑えばかわいいんですよ。

今年の夏も暑かった
日向の温度計は43.6℃です

左が180cm、75kg ラプターⅢを着ています
右が165cm、88kg ラプターⅢGALEを着ています

背面
右のラプターⅢGALE
ファンユニットにより膨らんでいるのがおわかりでしょうか


【構成品】
・ラプターⅢ
 ヘルメット 1個
 頭部プロテクター 1個
 防護服上着 1着
 保冷剤ベスト 1着
 保冷剤 4個
 防護ズボン 1着
 防護手袋 1式
 説明書 1冊



・ラプターⅢ GALE
 ヘルメット 1個
 頭部プロテクター 1個
 防護服上着 1着
 防護ズボン 1着
 防護手袋 1式
 説明書 2冊(防護服、ファンユニット)
 ファン 2個(左右)
 ファンバッテリー 1個
 バッテリー用充電器 1個
 (バッテリーの仕様 充電時間:約5時間、使用時間:約8時間~24時間(出力による))


※いずれについてもサイズはフリーの1サイズです。

蜂防護服 ラプターⅢ / ラプターⅢGALE は弊社で取り扱っています。
詳しくはアピホームページ 農業・養蜂支援 のページにある総合カタログをご確認ください。
 http://www.api3838.co.jp/


 ではごきげんよう。