2025年2月12日水曜日

【新商材】ポリカーボネート保温板

 みなさまこんにちは。

ミツバチ課の坂本です。


本日は新商品「ポリカーボネート保温板」のご紹介です。

ポリカーボネート保温板

こちらは「ポリカーボネート」という素材を発砲させて板を作り、

それを切り抜いて制作した保温板です。

ポリカーボネートは住宅建材や駐車場の屋根、機動隊の使う透明な盾などに

使われている頑健な素材です。

硬くて丈夫なため、強力なアゴを持つシロアリでも齧ることができません。

もちろんミツバチが齧って穴をあけることもありません。


拡大写真

「発泡体」なので、板の中には写真のように空気の泡がたくさん含まれています。

この空気の層が外気からの冷えを遮断し、ミツバチの熱を外へ逃がしません。


保温板使用例

使い方は一般的な保温板と同じです。

蜂群の巣板の両端に、はさみ込むような形で挿入します。


気になるのは断熱性能ですね。

そこで製造メーカー様によりJISA 9 521 の試験方法に基づいて、

熱伝導率を測定していただきました。

比較するのはアピの既存のカタログ商品、

発泡スチロールをベニヤで覆ったタイプの保温板です。

厚みはほぼ同じです。

ベニヤ保温板
断面図


結果は以下の通りで大きな差はありませんが、

わずかにポリカーボネートの方が断熱性が高いという結果でした。

ミラポリカフォームの方がポリカーボネートです

2月になりましたが、今年はまだまだ寒い日が続いています。

春先になって女王蜂が産卵を始め、幼虫や蛹がせっかく育っても、

急な寒の戻りで死んでしまうことがありますので保温はしばらく必要です。


ポリカーボネート保温板にご興味ありましたら、

ぜひ一度お問い合わせください。

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お問い合わせはアピ㈱まで TEL:058-271-3838

アピホームページはコチラ>>https://api-odm.com/bees
WEBカタログ>>https://www.api3838.co.jp/catalog/index.html?pNo=1


2025年2月10日月曜日

Bフライヤ―Ⅱリニューアル

 みなさまこんにちは。アピ福田です。

今回はビーフライの羽化促進装置「Bフライヤ―Ⅱ」がリニューアルいたしましたので、その紹介をさせていただきます。


それでは見ていただきましょう!進化した姿が、、、こちらです!!


進化前

進化後

いやー。見違えるほどの変化ですねー。より洗練された中身になっています!

、、、え??変わってないじゃないかって?ここですよ!




この白いちーさな装置!!これが新しく追加されました!

こちら”サーモスタット”という装置になります。

こちらの装置、とてもちいさいものですが、その役割はとても大きなものです。


このBフライヤーⅡの役割は、ビーフライの羽化を促進することです。

そのために一番重要な要素は、「適温である25℃を一定に保つ」ということ。

そして、この装置はBフライヤーの中の温度を検知して、25℃より温度が上がりすぎたり、下がりすぎたりしないように自動で電源のオンオフをしてくれるのです!!


これにより、よりビーフライの利用が簡単かつ正確に行えるようになりました。


また、この装置を正確に使っていただくにあたり、1つだけ注意点があります。



Bフライヤーには、上の写真で矢印で示しているヒーター部分で中を温めています。ビーフライの蛹は、このヒーターに直接触れてしまうと、熱でダメージを受けてしまうので、付属の台座の上に新聞紙などを敷いて、その上に置いて羽化させます。

その際、サーモスタットも同様に、上の写真のようにヒーターに直接触れないようにしていただきたいです。

ヒーターに直接触れてしまうと、Bフライヤーの中が25℃に達する前にヒーターから直接熱を検知して、電源が切れてしまいますので、Bフライヤー内の温度が25℃を保つことができなくなってしまいます。
そうなると羽化が遅れ、羽化率の低下や受粉にも影響がでることになりますので、ご注意ください。

BフライヤーⅡの詳しい利用の仕方は、以下のブログに詳しく記載されていますので、併せてご確認ください。

新しい花粉昆虫であるビーフライをより効率的にご利用いただくために、BフライヤーⅡのご利用もご検討いただけると幸いです。

2025年2月6日木曜日

『新商材』枠式隔王籠

今回は、ダニ駆除や採蜜、蜜巣の作成の際に利用可能な新商品を紹介いたします。

「枠式隔王籠」


 本製品は名前の通り、隔王籠が巣枠に近い形になったものです。用途は、ダニ駆除や採蜜、蜜巣作成時に産卵を抑制することができます。また、アイソレーターと似ているところはありますが使用方法は全く別物です(使用方法につきましては本記事の下部に記載しています)。王を隔離する商品には複数ありますがそれらとの違いも本記事では紹介したいと思います。

 アイソレーターは長期間の隔離や隔離をしつつ蜂児を作らせることでダニを誘引し、その巣を廃棄して行う物理的なダニ駆除や箱内の群勢を保ちつつアイソレーター外の巣を蜜巣にするなどといったことができます。しかし、使用する際はアイソレーター内に巣ごと入れるため、入れる枚数以上のスペースが必要になってしまい、場合によっては箱内のスペースが足りなくなってしまう点あります。また、プラスチック王籠などのコンパクトな王籠は取り回しはいいですが、長期間の隔離にはあまり向いていない点があります。本製品はそんな二点のデメリットがメリットになっている商品になります。

 本製品の形は写真の通り、巣枠に近い形になっているため本製品を箱に入れた場合でも巣を扱うときと同じような感覚で使うことができます。サイズも通常の巣枠よりも厚みが少ないため、巣を入れるよりも少ないスペースで隔離することができます。また、本製品の網の隙間は女王蜂のみを隔離できるような間隔になっているので、巣と巣の間に入れても働きバチは問題なく行き来ができ、女王蜂は隔王籠の中を自由に動くことができます。そのため、コンパクトな王籠よりもストレスなく生活ができるので隔離する期間を延ばすことができます。

・上・ホ式巣枠(当社販売商品)/下・巣枠式隔王籠
 

こういった点から「コンパクトな隔王器よりも長く隔離していたい人」や「王を隔離して蜂児を切らしたいが箱内にスペースが少ない」といった方におすすめの商品になります。


【使用方法】

 真ん中のつまみの部分を半時計回しで開け、下の口の部分から女王蜂のみを入れます。入れた後は開けたつまみを閉じるだけで大丈夫です。入れ口は大きくとても入れやすいですが、つまみを開けると分解を止めるためのストッパーが外れるため少し気を付けて取り扱う必要があります。

・つまみを開けた状態

 隔王籠にある網の隙間は働きバチが出入りできるため、巣と巣の間に入れていただいても問題なく生活でき、女王蜂は隔王籠の中を自由に歩き回れるためコンパクトな籠よりもよりストレスフリーに生活することができます。

・実際に入れた様子
※三角コマは付属しておりません

また、隔離期間が終了した際は、隔王籠の下部についている緑の開き扉を開けた状態で端に置いておくだけで、女王蜂が巣板に戻っていってくれます。

・下部の扉を開けた様子

 使用後は女王蜂を入れる際に回したつまみを回し隔王籠を分けることが可能なので内側も外側も容易に洗浄を行うことができます。

・分解した状態

以上、新商材の紹介および使い方についてでした。