2025年2月6日木曜日

『新商材』枠式隔王籠

今回は、ダニ駆除や採蜜、蜜巣の作成の際に利用可能な新商品を紹介いたします。

「枠式隔王籠」


 本製品は名前の通り、隔王籠が巣枠に近い形になったものです。用途は、ダニ駆除や採蜜、蜜巣作成時に産卵を抑制することができます。また、アイソレーターと似ているところはありますが使用方法は全く別物です(使用方法につきましては本記事の下部に記載しています)。王を隔離する商品には複数ありますがそれらとの違いも本記事では紹介したいと思います。

 アイソレーターは長期間の隔離や隔離をしつつ蜂児を作らせることでダニを誘引し、その巣を廃棄して行う物理的なダニ駆除や箱内の群勢を保ちつつアイソレーター外の巣を蜜巣にするなどといったことができます。しかし、使用する際はアイソレーター内に巣ごと入れるため、入れる枚数以上のスペースが必要になってしまい、場合によっては箱内のスペースが足りなくなってしまう点あります。また、プラスチック王籠などのコンパクトな王籠は取り回しはいいですが、長期間の隔離にはあまり向いていない点があります。本製品はそんな二点のデメリットがメリットになっている商品になります。

 本製品の形は写真の通り、巣枠に近い形になっているため本製品を箱に入れた場合でも巣を扱うときと同じような感覚で使うことができます。サイズも通常の巣枠よりも厚みが少ないため、巣を入れるよりも少ないスペースで隔離することができます。また、本製品の網の隙間は女王蜂のみを隔離できるような間隔になっているので、巣と巣の間に入れても働きバチは問題なく行き来ができ、女王蜂は隔王籠の中を自由に動くことができます。そのため、コンパクトな王籠よりもストレスなく生活ができるので隔離する期間を延ばすことができます。

・上・ホ式巣枠(当社販売商品)/下・巣枠式隔王籠
 

こういった点から「コンパクトな隔王器よりも長く隔離していたい人」や「王を隔離して蜂児を切らしたいが箱内にスペースが少ない」といった方におすすめの商品になります。


【使用方法】

 真ん中のつまみの部分を半時計回しで開け、下の口の部分から女王蜂のみを入れます。入れた後は開けたつまみを閉じるだけで大丈夫です。入れ口は大きくとても入れやすいですが、つまみを開けると分解を止めるためのストッパーが外れるため少し気を付けて取り扱う必要があります。

・つまみを開けた状態

 隔王籠にある網の隙間は働きバチが出入りできるため、巣と巣の間に入れていただいても問題なく生活でき、女王蜂は隔王籠の中を自由に歩き回れるためコンパクトな籠よりもよりストレスフリーに生活することができます。

・実際に入れた様子
※三角コマは付属しておりません

また、隔離期間が終了した際は、隔王籠の下部についている緑の開き扉を開けた状態で端に置いておくだけで、女王蜂が巣板に戻っていってくれます。

・下部の扉を開けた様子

 使用後は女王蜂を入れる際に回したつまみを回し隔王籠を分けることが可能なので内側も外側も容易に洗浄を行うことができます。

・分解した状態

以上、新商材の紹介および使い方についてでした。


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