2021年12月27日月曜日

雪とミツバチ

 皆様こんにちは。森田です。

全国的に寒波がやってきました。各地で大雪となっています。

アピの養蜂場にも雪が積もりました。積雪2cm。

11月頃の新聞に “南米でラニーニャ現象が発生。この冬は寒くなり積雪も増える。” という記事がございましたが、まさにそのとおりとなりました。



この写真、モノクロ写真ではありません。カラーで撮影しています。まさに銀世界。

こんな寒い日にはミツバチは巣箱の外へは出ません。

巣箱の中で身を寄せ合ってグッとこらえています。養蜂の用語では蜂球(ほうきゅう)と呼ばれる行動です。

巣箱をよく観察すると蓋の一部だけ雪が溶けています。





そっと蓋を開けてみました。雪が溶けている部分の真下でミツバチが蜂球を組んでいました。ミツバチの体温が雪を溶かしているのです。

小さな命が賢明に生きていました。健気です。

これからが寒さ本番。がんばれ。

アミューズメントパークのようなイチゴ狩り

 皆様こんにちは。森田です。

今回はメルヘンでファンタジーでロマンチックなイチゴ狩りをご紹介致します。

千葉県にある京成バラ園にアミューズメントパークのようなイチゴ狩り施設

『オズの国のストロベリーハント』がオープンしました。

内覧会に出席して参りましたのでレポート致します。




この『オズの国のストロベリーハント』はオズの魔法使いをモチーフにしたエンターテイメント性あふれる新感覚のイチゴ狩り施設です。

なにしろ作りこみが徹底的で、ひと言でいえばオズの魔法使いの世界に飛び込んでワクワクドキドキしながらイチゴ狩りをする、といった感じです。

従来のイチゴ狩りの域を完全に超えた夢のようなイチゴ狩り体験ができます。


実はこの『オズの国のストロベリーハント』ではビーフライをご使用頂いています。

オズの国でビーフライは『リトルファーマー』と呼ばれていて、『人間たちは働き者で奇麗好きのリトルファーマーを “良くないイメージ” だけで邪魔者扱いする。これに怒ったオズの魔法使いはおいしいイチゴと温室の場所を秘密にした。』

という設定となっています。

このブログをご覧頂いている方はビーフライに対する良くないイメージはお持ちではないと思いますし、知名度が上がるにつれて深くご理解をして頂けるようになりました。

しかしハエという生き物に対するイメージはまだ良いとは言えないのが実情です。

そんな中で『リトルファーマー』というポジティブな設定は大変嬉しく思っています。

内覧会でも活発に花粉交配していました。

皆様是非京成バラ園の『オスの国のストロベリーハント』を体験してみてください。

開催期間は第一弾が2021年12月24日~2022年1月27日、第二弾が2022年1月29日~3月31日です。

詳しくは京成バラ園のHPをご覧ください。

では。




2021年12月20日月曜日

『原油価格とビーフライ』に関するお詫びと訂正

 皆様こんにちは。森田です。

今年10月28日投稿の『原油価格とビーフライ』の中のビーフライ交配面積について誤りがありました。大変失礼を致しました。

訂正を致しますので改めてご確認ください。

「ミツバチと併用の場合は1㌃あたり1パック~2パック、ビーフライだけの場合は1㌃あたり4パック~5パックを導入」と申し上げましたが、正しくは「10㌃」でした。

10アールのイチゴの圃場でビーフライをご利用頂く場合にミツバチと併用であれば1パック~2パック、ビーフライだけの場合は4パック~5パックを導入の目安としてください。

ご迷惑をお掛け致しまして誠に申し訳ございませんでした。





2021年12月8日水曜日

【ミツバチの元気を保つ みつばち元気あめ】の給餌方法

 こんにちは。坂本です。
すっかり毎日冷え込むようになりましたね。
岐阜では秋が暖かかったせいか、毎日の寒さが厳しく感じます。


本日は、ミツバチ専用キャンディ「ミツバチの元気を保つ みつばち元気あめ」の給餌方法についてご紹介します。


以前の記事でもご紹介したように、この「みつばち元気あめ」は冬にぴったりのミツバチ用飼料です。
今のような気温の低い時期に砂糖水などの液糖を与えると、吸い上げるミツバチの体を冷やし、むしろ寿命を縮めてしまう可能性もあります。

しかし貯蜜が少なく、このままでは餓死してしまうかもしれないといった場合、ミツバチを冷やしにくい飴を与えるという方法があるのです。
砂糖水よりは食べにくい飴ですが、水分が含まれないため、凍らない・腐らないという利点もあります。


さて、そんな「みつばち元気あめ」ですが、今まで与え方は下記の2通りでした。

①桟の上に載せる

②給餌器に入れる

桟の上と給餌器に飴を設置した巣箱

今回はこれに加え、③飴給餌用の段ボール製飴給餌器 を開発しました。

写真のように平たい箱状で、巣板1枚分程度の厚みがあります。
箱の中に開封した飴を入れておくと、ミツバチが箱内に入って飴を舐められるようになっています。
※飴が入っている透明の袋を破らないと、ミツバチは食べられません。必ず開けてください。

らくらく交配シリーズではすでに使用しており、給餌器や巣板のように巣箱に差し込んで設置することができます。

この段ボール給餌箱自体が保温版の役割も果たしますので、特に冬には適しています。
ただ段ボール製ですので、暖かくなると端からミツバチに齧られるため、使い捨てとなります。

段ボールは裏表撥水加工を施してありますので、巣箱内の湿気程度で簡単にへにゃへにゃになったりはしません。

2022年1月より「みつばち元気あめ」をご購入された場合は、この段ボール給餌器付きで発送させていただきます。
気になる方は是非一度お試しください。

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お問い合わせはアピ㈱まで TEL:058-271-3838

アピホームページはコチラ>>https://www.api3838.co.jp/apiculture/index.html
WEBカタログ>>https://www.api3838.co.jp/catalog/HTML5/pc.html#/page/1


2021年11月24日水曜日

2021年 ミツバチ供養祭

お世話になっております。 宇津です。

11/23 勤労感謝の日に岐阜県養蜂組合の主催でミツバチ供養祭が開催されました。

場所は岐阜護国神社北側 蜜蜂之碑前にて開催。

各組合・関係企業の代表者など20名ほどが参加されています。

蜜蜂之碑は、一時期ミツバチの伝染病である腐蛆病が大流行し、その蔓延を防ぐため大量に焼却されてしまったミツバチを供養するため1960年に建立されました。

護国神社での供養祭は毎年、勤労感謝の日に開催されており蜜蜂之碑は2020年で建立60年を迎えました。

今年もミツバチ達に感謝です。




2021年11月22日月曜日

寒い日のお供に



こんにちは奥田です。

冬に近づくにつれてだんだんと寒くなってきていますね...

そこで今回は体の芯から温まるドリンクの元「ハニージンジャー」を紹介します。


【ハニージンジャーの素】


〈材料〉
・生姜 200g
・砂糖 100g
・水  400ml
・蜂蜜 大さじ4杯(お好み)
・レモン果汁 20㏄
・シナモンスティック 1本(入れなくても大丈夫)

〈作り方〉
①生姜を2ミリぐらいに刻み鍋に入れる
②鍋に砂糖100gを①と混ぜ込む
③30分ほど待つと汁が出る
④蜂蜜大さじ4杯とシナモンスティック1本、水400㏄を入れる
⑤強火で沸騰するまで加熱、沸騰したら弱火にして水が半分くらいになるまで煮込む(大体20分くらい)
⑥冷ます
⑦レモン汁を入れる
~完成~

完成した物は大体200㏄くらい出来上がります。炭酸水で割るとジンジャエールになりますが、これからの寒い冬にはホットミルクに4:1で割合でわるととてもおいしいのでぜひ作ってみてください。


2021年10月28日木曜日

原油価格とビーフライ

 皆様こんにちは。森田です。

原油の値段が上がっています。

重油・ガソリン・軽油・灯油 軒並み高騰しています。

施設園芸では冬に向け加温のために燃料が必要になりますので今年は非常に厳しい冬になると見込まれています。

しかし施設園芸を営んでいらっしゃる皆様、そんな時だからこそ “ビーフライ” をお勧め致します。

ビーフライキャラクター ひろずきんちゃん

“ビーフライ” とは農業用受粉ハエ(ヒロズキンバエ)を使った新しい花粉交配の商品です。

お勧めする理由はズバリ『ビーフライは活動温度帯が広いため』です。

マルハナバチやミツバチが活発に活動する温度帯は約15℃~約28℃に対し、ビーフライは約10℃~約35℃です。

従って、さほど加温しなくても花粉交配してくれるので燃料費の節約につながります。

アピではミツバチとの併用をお勧めしていますが、ビーフライだけでも花粉交配を行う事は可能です。

ミツバチと併用の場合は10㌃あたり1パック~2パック、ビーフライだけの場合は10㌃あたり4パック~5パックを導入してください。

利用可能な作物はイチゴ、マンゴーなどです。

(ウリ科(スイカ・メロンなど)やナス科(ナス・トマト)などにはご利用になれません。)

皆様、この冬はビーフライで燃料費の節約を致しましょう。


【他にもありますビーフライのメリット】

・雨天や曇天でも活躍してくれる。

・訪花が優しいため花や果実を傷付けず奇形果の発生が少ない。

・人を刺さない。

・安価で安定供給が可能。

・エサやりなどのメンテナンスフリー

・サナギで出荷、ハウスに置くだけ。

・廃棄処分がらくらく

※ビーフライはもともと医療で利用されているハエですので大変クリーンな環境で生産されています。


ビーフライに関するお問い合わせはアピ㈱まで

アピ電話番号:058-271-3838

営業時間/午前8時30分~午後5時30分

休日/土曜、日曜、祝日


お求めはお近くの農協様、種苗店様、販売店様へお問い合わせください。


では。





大義のある道具をどうぞ

皆様こんにちは。森田です。 
今回は養蜂器具のご紹介を致します。

ご紹介するのは養蜂家の七つ道具とも言える『ハイブツール』です。
養蜂家の間では通称『ツール』と呼ばれています。
一般的に“ツール(TOOL)”とは工具全般の事をいいますが、養蜂における『ツール』は金属製のヘラのような形状のものを指します。
『ハイブツール』は巣箱内の巣板を押したり、こびり付いた蜂の巣を削ぎ落したり、プロポリスで開きにくくなった蓋をこじ開けたりと大活躍してくれます。
シンプルな形状ですが万能であるため養蜂家はこれをTHE『ツール』と呼ぶのだと理解しています。

ところでピンクリボンキャンペーンをご存知でしょうか。
ピンクリボンキャンペーンとは乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診などを推進して尊い命を救うための活動のことで世界規模で活動が行われています。
そしてピンク色のリボンはそのシンボルとなっています。
10月1日はピンクリボンデーに制定されていて各地のランドマークがピンク色にライトアップされているのをご覧になった方も多いのではないでしょうか。

『ハイブツール』とピンクリボンキャンペーン、何の関係があるの?とお思いでしょうが、実は関係があるんです。
アメリカのMannLake社がピンクリボンキャンペーンの一環として『ピンクハイブツール』を製造しているんです。
MannLake社は養蜂器具を製造販売している会社で、アピではMannLake社の製品を取り扱っており、『ピンクハイブツール』を販売しています。
そしてアピがMannLake社から輸入している金額の一部を全米乳がん財団に寄付していますし、皆様が『ピンクハイブツール』をご購入いただいた際には購入金額の一部を日本対がん協会に寄付しております。


実は私も『ピンクハイブツール』を愛用しています。
全長が約250mm、板厚が約2.5mmですのでかなりしっかりした作りです。
以前使っていたハイブツールは一回り小さかったので、始めは「大振りで使いづらいかな」と感じましたが思いのほか使いやすく、今ではこのサイズでないと物足りません。
はっきり言ってお勧めです。
また『ピンクハイブツール』を愛用することで「世界のどこかで暮らす女性を助けてあげられたかもしれない」と思うと作業にも身が入ります。
とても気に入って使用しています。

5、6年愛用していますのでエイジングがいい感じです。



『ハイブツール』の買い替えをご検討されている養蜂家の皆様 このような大義のある道具をお使いになってみてはいかがでしょうか。

ご注文はお電話で承っております。
電話番号:058-271-3838
営業時間/午前8時30分~午後5時30分
休日/土曜、日曜、祝日


では。

2021年10月19日火曜日

忍び寄る悪魔

いきなりですが、養蜂家の方々で巣箱を内検していてこんなものを発見したことはないでしょうか?
今回はこの生き物が何者なのかを詳しく暴いていきます。

正体は「」なのですが、ポイントとなるのが実は2種類存在することです。上の写真のように鱗粉が剥げてボロボロになってしまったものは判別することが少し難しくなりますが、極稀に綺麗な状態で見つかる場合があります。今回は私が作業中に捕獲したその綺麗な状態のものを用いていろいろ紹介していきます。

その蛾はこんな姿をしています。
後翅と腹部の黄色い模様が鮮やかですね。また、腹部の中心に走る青い線も美しいです。触ると「キィキィという感じで鳴きます」

そして、この種の最大の特徴は何と言っても「胸部背面のドクロ模様」です。
この蛾の和名はメンガタスズメといい、面(顔)のような模様を有するスズメガという意味です。

「羊たちの沈黙」という映画ではこの蛾が謎を解く重要な手掛かりになっており、ポスターにも大々的に描かれています。

学名はAcherontia styx medusaといい、属名のAcherontia(アケロンティア)はギリシャのアケロ―ン川のことを示していて、種小名のstyx(ステュクス)はギリシャ神話において地下を流れているとされる大河、あるいはそれを神格化した女神を示しているそうです。いずれの川も、古代ギリシャ神話では死を象徴する物であり、世界的に見ても不気味・不吉な蛾というイメージが強いようです。

では、次にもう1種の方を紹介していきます。

もう1種の方はクロメンガタスズメ Acherontia lachesisといい、外観はこんな感じです(少し鱗粉や毛が剥げてしまっていますがお許しください)。
上記のメンガタスズメとは同じAcherontia属ですので非常に似ていますが、いくつか判別ポイントがあります。

まずはこちら、後翅の黒帯が明らかに太いです。
和名の“クロ”メンガタスズメの由来でもあります。
そして、腹部の黄色部分の面積が小さく、青い色彩が大部分を占めております。
胸部背面のドクロ模様も異なっていて、次の写真は左がクロメンガタスズメ、右がメンガタスズメなのですが、クロメンガタスズメの方が赤や白の毛の割合が明らかに多いです。
それ以外にも、クロメンガタスズメの方がやや大きいことが多いように感じました。そこでこれらの個体の体長(頭頂~腹部先端まで)を測定してみると以下のようになりました。

・メンガタスズメ…49㎜
・クロメンガタスズメ…55㎜

やはりクロメンガタの方が大きいですね。

また、本種はもともと南方系の種で、日本では以前は九州以南でしか生息していなかったのですが、2000年前後からどんどん北上を続けて生息範囲を拡大しているそうです。実際、私も高校生の時に庭で初めて見つけ、北上の一途を目の当たりにしたことがあります。
実に強靭な脚です。

日本に生息するメンガタスズメの仲間はこの2種ですが、ヨーロッパにはヨーロッパメンガタスズメAcherontia atroposという別種が生息していて、「羊たちの沈黙」で描かれているのは実は上記の2種ではなくこちらの種だそうです。

では何故、こんな大きな蛾がミツバチの巣箱の中に入っているのか、それはこれらの蛾がハチミツを餌にしているためです。スズメガの仲間はストローのような口吻が異常に長い種が多いのですが、メンガタスズメ類は逆に非常に太短くて硬い口吻を有しています。次の写真のような感じです(ちょっとわかりずらいですが)。
採餌の際は夜間、巣箱の入り口から侵入してその硬い口吻で蜜蓋に穴をあけてハチミツを吸うらしいのですが、実際にその現場を見たことはありません。もし、養蜂家の方々でそのような現場を見たことがある方がおりましたら是非教えて頂きたいです。

しかし、この侵入の際に巣内のミツバチにばれて殺されてしまう場合が多々あるようで、冒頭の写真のものは全てそのようなミツバチの逆襲に遭ってしまったものです。そもそも、あんな大きな体をしながらどうやって小さな巣門に入り込んでいるのかも非常に謎だったりします。


私的にはクロメンガタスズメよりもメンガタスズメの方が好きなのですが、皆さんはどちら派でしょうか?


文章・写真 藪田

お問い合わせはアピ㈱TEL:058-271-3838まで

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2021年9月17日金曜日

初秋の川島養蜂場

 こんにちは。坂本です。

朝晩すっかり涼しくなってきましたね。皆様いかがお過ごしですか。


過酷だった真夏がようやく過ぎ、秋の気配とともに生物の活動が感じられるようになってきました。

ミツバチも酷暑の間はあまり動きが見られませんでしたが、最近は以前よりよく飛び回っているようです。

多くの働きバチが、花粉団子を脚に付けて持ち帰っています。



花粉団子があるということは、どこかで花が咲いているはず。

どんな花が咲いているのかしらと、蜂場周辺を散策してみました。

近くの畑にたくさん咲いていたのは、真っ黄色の花。ズッキーニかな?ウリ科のようです。

右の薄黄色の方はオクラの花ですね。どちらも花粉が多そうです。


こちらはオオブタクサ。かなり背が高く、3m近くまで成長しています。
この花からもミツバチが花粉を採っているのが確認できます。
花粉症の原因としても有名ですね。最近目が痒いなと思っていました…。


上はオオイヌタデ。よーく見ると、粒状のつぼみのうちいくつかが咲いています。
下はヒロハフウリンホオズキかな?緑色のホオズキに似た実が付いています。


右上はアレチウリ、右下はアレチヌスビトハギ、
左側2種は外来種のアサガオの仲間だそうです。

アレチウリ以外では、あまり蜂が訪れているのを見ません。


最後はミツバチ以外の生物です。

右上がセセリチョウの仲間、右下はジョロウグモかな?
左上がイナゴで左下は卵でお腹パンパンのハラビロカマキリのメスです。

他にもコオロギやキリギリスの仲間などが鳴いている声は四六時中聞こえるのですが、姿はなかなか見せてくれません。

冬が訪れるまでの短い間ですが、しばらくはにぎやかな時期が続きそうです。


2021年8月25日水曜日

淡麗

長雨もやっと終わりを告げ、川島養蜂場では今週からミツバチが沢山の花粉を巣に貯蓄するようになりました。

過酷な夏を乗り越え、ようやく秋に向かって群勢が回復していく時期に差し掛かりました! 今回はそんなムードをさらに盛り上げてくれるような「輝く」ミツバチの紹介をさせていただきます。

まずはこちらの写真をご覧ください。
一般的なセイヨウミツバチの色ですね。


では、この写真の色を目に焼き付けて、次はこちらの写真をご覧ください。
色がかなり薄いのがお分かりでしょうか?
ミツバチ特有のしましま模様の感じがあまりなく、透き通るような存在感です。

こちらは通称「ゴールデン」と呼ばれている品種の系統で、色が薄くて性格も大人しく、非常に人気があります。

和テイストに言うと「淡麗」という表現がぴったりだと私は思っています。
女王蜂はこんな感じの色です。うっとりしてしまいますね...
産卵シーンも撮影することができました。

歩き回っていた女王蜂が静止すると途端に働き蜂達が周囲を取り囲むような行動をします。ロイヤルコートが形成された状態です。
口移し
興味深い行動。毎年この時期(8月下旬~9月上旬)になるとプロポリスを積極的に集めるようになります。川島養蜂場ではこげ茶色~オレンジがかった粘度の高いプロポリスが主流です。
綺麗です。
こちらは移虫(人工王台を使用して新しい女王蜂を大量に効率よく作成する手法)により作出された王台です。この中には全て先程のゴールデン系統の女王蜂の蛹が存在しています。

※養蜂場での夏の管理はできる限り新女王の状態で行いたいので、このように積極的に新女王に更新する作業を行っています。

とにかく、色彩が美しいので見ていて非常に癒されます



大人しいので刺したり騒いだりすることも稀で、綿布・燻煙器なしでも刺されることなく作業できる程です。

ゴールデン種ミツバチは、系統維持も大変難しく、近年、生産養蜂家さんも減り、ここ数年アピにも入荷はなくカタログからも外していました。

今回のゴールデン種は試験的に少しだけですがお付き合いのある生産養蜂家さんに譲っていただきました。

数量は少なく、在庫限りではございますが販売も行っております。またアピでの2世なので純粋系統ではありませんが、ゴールデン系女王も随時交尾予定です。



もしご興味ある方がございましたら下記リンクよりご連絡お待ちしております。

文章・写真 藪田

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