2017年10月23日月曜日

ミツバチ訪花促進資材「バニラービー」


施設栽培で利用される受粉用ミツバチの
放飼初期の働き蜂の混乱状態による消耗を軽減するため
開発されたミツバチ訪花促進資材
「バニラービー」



               ビニールハウスで受粉用ミツバチを開放したとき、
はじめのうちはよく日が差す天井や南側端などにミツバチが溜まってしまい、
そのまま体力を消耗して死んでしまう
”ハチ溜まり”現象が起こるのは周知の事だと思います。
(日の差す方に混乱して飛び、ビニールにぶつかるハチ)
この”ハチ溜まり”が出来そうな場所にあらかじめ、
バニラ香料の「専用蜜」をセットした
バニラービー「専用造花」を設置しておきます。
 
(ハチ溜まりの死骸と専用造花)
”ハチ溜まり”で専用蜜を摂取したミツバチは体力を回復し、
巣箱に帰巣できるようになります。
 
また、この時「バニラのにおい」の蜜を学習したミツバチは、
栽培作物付近に別途設置した「専用蜜場」を見つけ出し、
(イチゴの畝に設置した専用蜜場)
 
そちらに往復するようになり、次第に周辺の作物にも訪花するように
なるという仕組みだそうです。
 
以下、アピでの試験レポートです。
使用方法とその画期的な効果をお伝えいたします。
(試験は美人姫でおなじみ、岐阜羽島の奥田農園様にご協力いただきました。)
 
「バニラービー」セット内容です。
ミツバチ放飼前にハウスに設置します。
「専用造花」を太陽が差しやすいハウス四隅や、
”ハチ溜まり”の出来やすい場所などに設置
茎部分は巻き付け可能。ビニタイも付属。

バニラ香料の「専用蜜」を専用造花にセット。
 


「専用蜜場」を設置。
セッティング終了後、ミツバチ解放。
1日目。放飼直後。
特にバニラの香りに誘われて来たのではなく、
日が差すハチ溜まりに来た感じ。

 
3日目。あいにく雨。
2日目が観察できなかったのですが、
セットした専用蜜はなくなっていました。
専用蜜を追加したら、造花の上で動けなくなっていたハチ達がもぞもぞ。
蜜を吸ってふらふらと飛んでいきました。

4日目。
追加した専用蜜もなくなっていたのでさらに追加。
15分後ぐらいから、一斉に造花に訪花。


4日目。
ハチ溜まりから無事帰巣した働き蜂が、
バニラのにおいと場所を学習したのでしょう。
ものすごく飛んできます。

4日目。
「専用蜜場」にもたくさんかよっています。

4日目。
もちろん、イチゴの花にもしっかり方訪花。
”ハチ溜まり”にも新たな死骸が出ている様子はありませんでした。
 
どうですか?「バニラービー」
大変画期的な資材ではないでしょうか。
ビニールハウスでのハチ減りの原因の多くが、
この”ハチ溜まり”での死亡だと思われます。
バニラ―ビー、うまく活用すればミツバチの長期利用が期待できます。
特許取得済み。
「送粉昆虫の施設栽培への導入方法」 特許第5954787号
 
是非、お試し・お問い合わせください。

2021年1月追記 「バニラービーⅡ」にリニューアルしました。
 
 アピホームページはコチラ>> http://www.api3838.co.jp/apiculture/index.html
 
 
 

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