2024年3月5日火曜日

【新商材】女王蜂アイソレーター(1枚用・2枚用)

皆様こんにちは。

藪田です。

今回はダニ駆除の新商材「女王蜂アイソレーター」の紹介をしていきます。まず、アイソレーターとはどういったものなのか、こちらの写真をご覧ください。


隔王板や王籠等の商品があると思いますが、こちらアイソレーターは女王蜂と巣1枚を隔離するものとなります。これを利用してダニ駆除を行うことができます。

ダニ駆除の仕組みとしては以下のような流れになります。
①アイソレーターに巣と女王蜂を隔離する。
②①の処理後9日後には無蓋蜂児(卵~幼虫までの蓋掛けされていない蜂児)はアイソレーターの巣のみとなる⇒アイソレーターがダニトラップの役割を担うようになる。
③アイソレーター内の産卵8日後の蜂児にダニがどんどん侵入していく。
④アイソレーター内の蜂児がある程度有蓋蜂児(蓋掛けされた蜂児)になったタイミング(①の処理後2週間くらいが目安)で巣を取り出し処分する。
⑤①~④を何回か繰り返す。
※④に関してはタイミングや処分方法は各々の管理に準ずる。最終的に有蓋蜂児が羽化する前にダニを処理できれば良いです。

アイソレーターを使用するメリットは以下、いろいろとあります。

雄蜂巣を作らない夏場でもダニトラップとしての利用ができる
昨今、薬剤抵抗性ダニの出現により雄蜂トラップ等の物理的なダニ駆除の遂行が推奨されています。そんな中、雄蜂トラップは雄蜂巣を作る時期しか利用できないというデメリットがありました。しかし、アイソレーターでは働蜂の巣にダニを誘引させることができるので雄蜂トラップが適用できない時期、特に夏場でも使用が可能になるので画期的です。

王籠で王隔離する場合と比較して女王蜂への負担が少ない
1枚の巣の範囲内では女王蜂は自由に産卵ができるので隔離することのダメージを抑えることができます。

採蜜にも応用可能
集蜜期はアイソレーターで隔離した巣以外は蜜巣になるので、アイソレーターを隔王板のように利用することも可能です。この際は1枚用のものよりも後述の2枚用のものの方がよりオススメです。

2枚用のアイソレーター
文字通り巣が2枚入るアイソレーターです。国内での取り扱いはアピのみです。数量限定品なので興味がある方はお早めに!



その他、注意事項としては以下をお読みください。

※12㎜のコマがついた状態だと蓋が閉まらないので注意
12㎜のコマがついたラ式巣枠の場合、写真のように蓋が閉まらず、女王蜂が逃げてしまうので注意して下さい。対処法としてはコマを取るか8㎜等のものに付け替える、もしくはホ式の巣枠をお使い下さい。

また、弊社ではコマを打ち換えすることなく8㎜と12㎜を瞬時に変換できる「三角二段コマ」という商品も販売しております。

三角二段コマ
8㎜の状態でカバーを被せて12㎜に変換するイメージです。8㎜から12㎜にしたい時はカバーを被せ、12㎜から8㎜にしたい時はカバーを取るだけで大丈夫です。



昨今、養蜂の講演会等で8㎜での管理が推奨され、8㎜で管理をされる方が年々増加していると感じております。一方で、蜂の輸送時や蜂を商品として出荷する際の規格としては従来の12㎜のコマの方が良いという現状があります。8㎜で管理をしていて蜂を出荷する際に12㎜のコマに打ち換えるのは非常に手間がかかりますので、そういった場合にこの三角二段コマを予め打って頂くことを我々は推奨しております。

以上、新商材の紹介でした。

文章・写真 藪田